kaisendon / 海鮮丼太郎77L4
ボヤということで撤収作業中。近隣にもちゃんとアナウンスするのね。これから現場検証だそうです。 http://t.co/CrJJwt3uYm at 12/20 23:49
最近の趣味の中では一番コストパフォーマンスの良い『お風呂でシネマ』で4時間ほど半身浴をし、ふやけた身体でひと休みしていると、何やら外が騒々しい。
目の前が幹線道路ということもあって消防車やら救急車がしょっちゅう行ったり来たりする光景に慣れてしまったこともあり、
「年の瀬だというのに大変ねぇ…」
などと他人事のように思っていたら、すぐ近くで消防車のサイレンが消えた。
「ん?」
と思ったら、また消防車の音が遠くから響いてきて、これまた近所で消えた。
「んっ?んっ?」
何やらおかしな感じなので外を覗いてみると、うちのマンションの前に消防車が止まったるじゃありませんか。
お隣が弁当工場だったりするのでそちらが火事にでもなったかな?などと野次馬根性で眺めてみると、消防士がホースをうちのマンションに引き込んでいる。
おいちょっと待て。
着替えて外に出てみると、何やら嫌な感じの臭いと煙が上がっている。
さぁ、来ましたよ。
例の奴です。
火事ですよ、火事。
慌てて部屋に戻って嫁に逃げられるよう着替えをするように指示して、火元がどこかをもう一度探りに行く。
マンション中に警報のベルが鳴り響いているものの、大火が上がっているわけでもなさそうで、煙と臭いがどこからか漂ってくる。
階段を降りると、玄関の外に男の子の姿があったので「火事はどこの部屋?」って聞いたら、
「うちです。」
「料理中に炎が上がって火事になっちゃって…」
どうやらキッチン周辺が燃えているらしい。
ブレーカーが落ちて部屋の中は暗く、また煙も出続けているので
「ケガ人とか大丈夫?」
と聞いたら、
「ケガ人はいないです。」
そう答える男の子を不安そうに見上げる愛犬の頭を撫でて、とりあえず問題がなさそうなのでホッとした。
すぐに消防士が10人近くなだれ込んできて、けが人と行方不明者の有無を確認する。
大騒ぎになってはいるが、結果としてはボヤという扱いになるらしい。
まだくすぶっている煙は無害か?と消防士に確認して、問題ないということだったので部屋に戻った。
ベランダから外を覗くと10台近くの消防車が出動しており、ベランダ、裏手の階段、消火栓のある東側とあらゆるところから消化の準備をしていた。
火事の規模がわからない場合はフル出動する、みたいな方針なのかもしれないが、消防士の方々にはホントに頭が下がる思いだ。
ボヤでケガ人も出ていないということで一部が現場検証のために残り、それ以外は撤収の準備を始めていた。
それと同時に近隣住民に向かってボヤであったこととちゃんと鎮火したのでご心配なく、といったアナウンスがスピーカーから流された。
日付も変わろうかという時間ではあるが、こうしてちゃんとアナウンスしてくれれば近隣の人たちも安心して眠りにつけるだろう。
結局その後1時間ぐらい現場検証をやっていたようだったが、風呂上がりで完全に湯冷めしてしまったので当方も床に就いた。
今回、身近で火事を体験して思ったのは、防音の窓と玄関のドアをきっちり閉めた部屋の中にいると、外の音は意外と入ってこないということだ。
火が出てから階段には防犯ベルが鳴り響いていたはずなのだが、どうもそれがどこか余所の出来事のように思われて、まさか自分のマンションで起こったことだとは思いもしなかった。
さすがに消防車のサイレンで気が付いたものの、もしこれが階下の部屋から出火して大火事だったりしたら、ヘタすると逃げ損ねることも可能性としてはありえる。
下手に防音性が高い部屋というのも問題だなぁ、と思った次第也。
今年もあとわずかではあるが、とりあえず火の元には十分ご注意を。
そして消化器のある場所と使い方をもう一度見直し、そして火事が起こった場合は近隣の人への声掛けなど、相互扶助で取れる対策をきちんと取るようにしよう。
とまぁ、ありきたりの結論で締めることにする。
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