ここ数年天候にはまったくといっていいほど恵まれなかったフレンチブルーミーティング(以下:FBM)ですが、今年は打って変わって快晴も言える素晴らしい天気になりました。
青い空。
鮮やかな紅葉。
そして色とりどりのフレンチカー。
これ。
これですよ。
これでこそ、フレンチブルーミーティングですよ。
そんなわけで昨年はお休みとなってしまった当方のフィールドワーキングでしたが、今年は病後のリハビリも兼ねて久々に車山高原を歩き回っておりましたよ。
あの会場内をグルグルと、気が付いたら11.7kmほど歩いておりました。
アップダウンもあってなかなか良い運動になりました。
そしてあまりの日差しの暖かさ、というかこの時期にしては異常な感じにチリチリと照りつけてきて、日焼けで皮膚が痛いです。
そんなわけで、今年で4回目となりましたフレンチブルーミーティング(以下:FBM2014)の調査報告であります。
改めてこの調査の概要をご説明しますと、FBM2014の来場車をプジョー、シトロエン、ルノー、そしてその他のメーカーと4つに分けてカウントし、各陣営がどれだけの比率だったかということを調べてみた、というものです。
きっかけは以前に書いたとおりであります。
今年の感想としては、
天気がいいと祭りも楽しい。しかし、良すぎるのも困りもの。
といったところでしょうか。
要点だけ先に書いておきますね。
■サマリー
・ここ数年来の荒天がウソのような快晴。
天気がいいと祭りも楽しい。しかし、良すぎるのも困りもの。
といったところでしょうか。
要点だけ先に書いておきますね。
■サマリー
・ここ数年来の荒天がウソのような快晴。
・その割に、駐車場が埋まるのには意外と時間が掛かった。
・紅葉を見に行くためか、早めに帰路に着く人が目立った。
・2年前はシトロエンが1位だったが、今年はルノーが奪還。
・とはいえシトロエン勢も多くの参加者が集って2位。
・プジョーは激減といっていい状況で3位。ただし208は目立った。
・その他メーカーは晴天に後押しされ台数、比率ともに大幅増加。
・とはいえシトロエン勢も多くの参加者が集って2位。
・プジョーは激減といっていい状況で3位。ただし208は目立った。
・その他メーカーは晴天に後押しされ台数、比率ともに大幅増加。
・なんちゃてシトロエンなどギャグに走るクルマが減少。
・全体の参加者が減少している?
今年もカウンター君1号改のおかげで作業そのものは非常に楽でありましたが、毎年9:00頃から集計をスタートするP3エリアがまだその時間に埋まってなかったりと、ちょっとスロースタートな印象を受けました。
P5とP9はディーラーやオーナーズクラブ単位でのグループ駐車場になっております。
・全体の参加者が減少している?
今年もカウンター君1号改のおかげで作業そのものは非常に楽でありましたが、毎年9:00頃から集計をスタートするP3エリアがまだその時間に埋まってなかったりと、ちょっとスロースタートな印象を受けました。
では、内容を見ていくことにしましょうか。
まず、駐車場の場所から確認です。P5とP9はディーラーやオーナーズクラブ単位でのグループ駐車場になっております。
ハイランドホテル前の駐車場と、その近くにSpider専用駐車場があるという配置です。
▲クリックで拡大
ってことで結果を見てみましょう。
駐車場名 | 調査時刻 | Renault | Citroen | Peugeot | Others | Total |
P1 | 9:18 | 30 | 22 | 26 | 14 | 92 |
P2 | 9:25 | 7 | 11 | 12 | 25 | 55 |
P3a | 10:00 | 40 | 28 | 45 | 27 | 140 |
P3b | 10:10 | 26 | 14 | 27 | 13 | 80 |
P3c | 10:18 | 33 | 16 | 18 | 7 | 74 |
P5 | 10:50 | 43 | 2 | 2 | 1 | 48 |
P6 | 11:15 | 18 | 8 | 10 | 5 | 41 |
P7 | 11:10 | 11 | 6 | 2 | 7 | 26 |
P8 | 11:10 | 63 | 62 | 63 | 36 | 224 |
P9 | 10:58 | 32 | 60 | 22 | 24 | 138 |
P10 | 12:35 | 66 | 61 | 43 | 83 | 253 |
P Ground | 12:10 | 111 | 149 | 67 | 37 | 364 |
Spider専用 | 11:15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 15 |
ハイランドホテル前 | 11:25 | 13 | 17 | 9 | 12 | 51 |
Total | 508 | 456 | 346 | 291 | 1,601 |
■注意点
・3社以外のメーカーはOthersに分類しています。
・P4はクルマがありませんでした。
・駐車場外にあった展示車などは含んでいません。
・Spider専用以外の各ホテル前駐車場などは含んでいません。
・フェイクは敬意を表してその意向のブランドでカウントしています。
・9:00~12:00までの一番賑わってた時間帯の調査であり、
全台数カウントしたものではありません。
・結果は優劣を競うものではなく、あくまで考証のための切り口とお考え下さい。
それでは各勢力の構成比を見てみます。
Renault 31.73%
Citroen 28.48%
Peugeot 21.61%
Others 18.18%
補正要因としては、一度駐車場に入れたものの、知り合いを見つけて場所を移動したりして、満車のはずのパーキングに空きが目立ったとか、全般的に出足が鈍かったことや、お昼前のカウントしている最中にもけっこうな台数が帰路についていたり、ひょんなことから出会った方との話が盛り上がって調査時間がバラけているといったところでしょうか。
しかし、現場で感じた印象と数字は概ね同じ傾向を見せていることから、今年も比率としてはほぼこの内容で合っているかと思われます。
では、ここ5年の推移を比較してみましょう。
という具合になっており、おととしは妙に台数が減ってしまったルノーが約2.8%も回復。
では、ここ5年の推移を比較してみましょう。
調査年 | Renault | Citroen | Peugeot | Others |
2010年 | 36.90% | 25.60% | 25.82% | 11.68% |
2011年 | 31.01% | 28.13% | 24.95% | 15.90% |
2012年 | 28.95% | 29.87% | 24.64% | 16.55% |
2013年 | 未調査 | 未調査 | 未調査 | 未調査 |
2014年 | 31.73% | 28.48% | 21.61% | 18.18% |
前々年比 | +2.78% | -1.38% | -3.02% | +1.63% |
という具合になっており、おととしは妙に台数が減ってしまったルノーが約2.8%も回復。
シトロエンが約1.4%ほど減らしているものの、それなりに存在感を見せておりました。
しかし、プジョーに関しては漸減傾向が続いておりましたが、今年に関しては3%と大幅に比率を下げております。
特にFBMのプジョー勢の中では存在感を発揮していた206および308についてはどうしちゃったんだ?とハッキリわかるほど減少しておりました。
207や307についても、常連さんと思しき方々を今年は見かけませんでした。
307ccをなんちゃってWRC仕様に改造した307cc軍団の方々は今年はいらっしゃってたんでしょうか?
その代わり、新型となった208に関しては今年は目立って台数を増やしておりました。
206/207からの乗り換えで世代交代が進んでいるということなのかもしれませんね。
また、意外とRCZも見かけることが多く、必ずしも販売台数が多い車種が集まるわけではないという、FBMというイベントの特殊性が垣間見られました。
シトロエンに関しては、2年前はBXが30周年などで台数が多かったのが今年は多少落ち着いた感じではありましたが、相変わらず2CVを代表とされるレアな旧車勢と、DSやCシリーズなど最近の車種がバランスよく構成されております。
ただし、なんちゃってシトロエンに代表される、ギャグに走る方が今年は少なかったのがちょっと残念であります。
シトロエンというブランドを支えるのは、ある種の変態性(褒め言葉)があってこそ、という面があります。
なんちゃってシトロエンというのは、そのある種の変態性(褒め言葉)に対するあこがれとリスペクトがあるからこそ、自分は他のメーカーのクルマだけどシトロエンのマークを付けてそのある種の変態性(褒め言葉)の仲間に加わりたいという衝動の表れでもあるわけです。
(また、なんちゃってシトロエンにすることで笑ってもらうことが目的でもあるわけです)
そうした人たちが減ってしまったというのは、シトロエンに対するあこがれが減ったのか、それとも何か別の理由があるのか、これはこれできちんと考察したいところであります。
さて、今回トップに返り咲いたルノーでありますが、ルノージャポンが「カングージャンボリー」などオーナーを集めたイベントを積極的に行っており、オーナーの皆さんもこうしたイベントに行くことの楽しさをきちんと理解されている感じを受けますね。
今回の調査で当方がカウントした台数が1600台程度ですから、それと同じ程度の規模の台数が集まったわけです。
そりゃイベント慣れしているわけですね。
例によってP5に集まったキャトルのグループ参加の光景も相変わらず楽しげで、当方がカウント作業をしていたらグループの方に声を掛けて頂いて、お手製の五平餅をごちそうになりながらいろんなお話を聞くことができました。むちゃくちゃ楽しかったです。
イベント慣れしていてそれなりに結束力がありながらもゆるーく関係が繋がっている。
それが今のルノーオーナーのイメージという感じでしょうか。
それと、荒天の年はぐっと台数の減ってしまうSpiderですが、晴天の今年は大幅に台数が増えました。
お天気に左右されるクルマだけに、非常に今年は見ごたえがありましたね。
FBM2014勢力分布の話(2)
以前の集計に関してはこちら。
そして、今年のFBMを語る上で最大のトピックと言っていいのは、フレンチ3メーカー以外(Others)の参加者が増えていることです。
集計を取りだしてからも比率、台数ともに過去最高となっています。
以下は感覚的な印象ですが、特に目立ったのはフィアット&アルファロメオでしたね。
死語になりつつある“イタフラ車”ですが、フレンチメーカーとの精神的な繋がりはまだまだ強いのかもしれません。
それと、ドイツ系メーカーの比率が減少して、国産車がずいぶん増えたようにも感じられました。
晴天であったこと、そして紅葉を見に行くついでにFBMにも行ってみようというライトな感覚が、国産車や他メーカーのオーナーたちをFBMに向かわせたのだと思います。
この辺り、フレンチメーカーのお祭りとしてのFBMが、クルマ好きの祭典としてより広がりを見せている証と言えるかと思います。
楽しそうなお祭りには興味を持ったいろんな人がやってくるという、アレですね。
この辺りの考察はまた改めて。
総評ならびになんちゃってネタ関連については、続きのエントリーにて書きたいと思います。
まずは速報でございました。
続きはこちら。
FBM2014勢力分布の話(2)
以前の集計に関してはこちら。
この記事へのコメント
野田和雄
海鮮丼太郎
こちらこそ、短い時間ですがお話をさせて頂きありがとうございました。
まだまだ車歴の短い若造でございますが、大事に乗っていきたいと思います。