さぁ、台風が来ると言われながらあんまし影響が無いうちに発表された今年の日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)の結果発表がありましたよ。
ってことで予想と結果を照らし合わせてみましょう。
こんな感じです。
■得点表
デミオ | 423 |
Cクラス | 404 |
i3 | 340 |
レヴォーグ | 124 |
ハスラー | 65 |
スカイライン | 41 |
308 | 41 |
チェロキー | 15 |
N-WGN/N-WGN カスタム | 13 |
ヴォクシー/ノア | 9 |
こんな感じで当初の予想通り派手にお金をばらまいて事前プロモーションに余念のなかったデミオ、バカみたいに売れてるCクラス、欧州COTYの仕返しとばかりに意地になってたi3が大きくポイントを伸ばすこととなりました。この3台が圧倒的ですね。
で、アワードの結果はこうなったわけです。
タイトル名 | 受賞 | 予想 | 結果 |
COTY | デミオ | デミオ | ○ |
インポートCOTY | Cクラスセダン | Cクラスセダン | ○ |
イノベーション部門賞 | i3 | スカイライン (ひょっとするとi3) | △ |
エモーショナル部門賞 | 該当なし | レヴォーグ | × |
スモールモビリティ部門賞 | N-WGN/N-WGN カスタム | ハスラー | × |
特別賞 | トヨタの燃料電池車への取り組み | i3 | × |
的中率からいくと42%程度ということですが、エモーショナル部門が該当なしっていうのはズルいよぉぉ…
思いつく車種がないからとりあえずレヴォーグと予想したけど、該当なしでいいならそう予想すりゃよかった。
まぁ結果なんてどうでもいいんです。
鉄板のデミオとCクラスが獲得したという、実にわかりやすい結果に落ち着いただけですから。
しかし、スモールモビリティ部門賞については、まったく想定外でした。
いわゆるNシリーズの中でそれほどN-WGNだけが秀でた魅力があったということなんでしょうか?
JNCAPでの高得点という安全性と品質において軽自動車の底上げになったといいますが、そういったエポックメイキングな車種は過去にもありましたし…
決選投票でもまったく点を取れていないのはそういう部分を選考員は評価していないということでしょうか?
決選投票でもまったく点を取れていないのはそういう部分を選考員は評価していないということでしょうか?
それに対して軽自動車のジャンルにおいて新たなカテゴリーを作り、総合でも5番目の評価を得たハスラーは、逆にスモールモビリティ部門賞に相応しくないということなんでしょうか?
ハスラーは確かにメカニカル的な面での見どころはありませんが、今の日本市場において、スモールモビリティの魅力を広げ、しかも爆発的に売れているという功績は評価に値しないんでしょうかね?
当方にはよくわかりません。
特別賞についてはトヨタの燃料電池車への取り組みが選ばれましたが、その取り組みってまだ道半ばですよね?
量販化のメドが立ったと宣言しただけで、プロダクトとしてもインフラとしてもまだまだこれからの状況において、取り組みが素晴らしいっていうことが特別賞に値するというのなら、日産がディーラー店頭にEV充電施設を用意したり充電定額プランを設定したりすることでEVのボトルネックである充電環境を改善する取り組みだって立派なものだと思いますが、こちらは評価の対象にはならんのでしょうか?
日産の取り組みはすでにサービスインして利用できる状態になっているわけですが。
文句はこれぐらいにしておいて、個々の選考員の投票内容を見てみましょう。
どれに最高点を入れるかというのは、もはや各選考員の宗教観が現れているといってもいいでしょう。
【デミオに10点を投じた選考員】
飯田 裕子
石川 真禧照
岩貞 るみこ
岡崎 五朗
岡本 幸一郎
小沢 コージ
川上 浩平
川端 由美
国沢 光宏
熊野 学
斎藤 聡
島下 泰久
竹岡 圭
田畑 修
津々見 友彦
藤島 知子
まるも 亜希子
森口 将之
森野 恭行
諸星 陽一
山内 一典
吉田 由美
【Cクラスに10点を投じた選考員】
青山 尚暉
石井 昌道
石川 芳雄
太田 哲也
桂 伸一
河口 まなぶ
川島 茂夫
木下 隆之
日下部 保雄
斎藤 慎輔
佐藤 久実
清水 和夫
瀬在 仁志
千葉 匠
中谷 明彦
西村 直人
ピーターライオン
三好 秀昌
【i3に10点を投じた選考員】
片岡 英明
金子 浩久
河村 康彦
九島 辰也
五味 康隆
こもだ きよし
島崎 七生人
高山 正寛
舘内 端
西川 淳
萩原 秀輝
ボブ スリーヴァ
松田 秀士
松任谷 正隆
御堀 直嗣
横越 光廣
【その他ひねくれ者のみなさん】
ピストン西沢 スカイラインに10点
平田 勝 レヴォーグに10点
松下 宏 レヴォーグに10点
お、おう…
さて突然ですが、ここで「裏切り者を探せ!」のコーナーです。
JCOTYの選考数日前に、島崎七生人さんがこんな素敵な試乗記事を投稿しておられます。
レビューそのものは単なる装備の紹介に若干の印象を加えた、およそ30分程度で書ける安い原稿仕事だったんでしょう。
それでもまぁ、評価はこれですよ、これ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
新型308は満点で超オススメっ!
島崎さん、そんなに新型308は素晴らしいデキなんですね!
ってことで、島崎さんのJCOTYの投票内容を見てみましょう。
ヴォクシー/ノア 0点
スカイライン 0点
N-WGN/N-WGN カスタム 0点
デミオ 5点
レヴォーグ 1点
ハスラー 0点
Cクラス 8点
i3 10点
チェロキー 0点
308 1点
ちょwww
満点超オススメの308の投票が、1点ですかぁぁwww
島崎さん、生き方がなかなかパンクですねぇ。
ひょっとしてCクラスとかi3には5点満点で10点とかあげちゃう感じの人ですかね?
まぁ、欧州COTYを受賞したといっても日本市場に導入される仕様はディーゼルも無ければ仕様も限られていて、特別何か売りになる要素があるわけでもないという、賞レースにおいては非常に厳しい立場ではありましたから、相対的なポイントとして1点というのはわからないわけでもありません。
それにしてもwwwww
久しぶりに笑いが止まりませんでした。
っていうか、ここまで清々しく仕事は仕事と割り切る姿勢には感動すら覚えます。
で、我々プジョー原理主義者としては、このような劣勢の中でも新型308に投票してくれた方の存在をきちんと記憶し、褒め称えようじゃありませんか。
舘内 端 5
松任谷 正隆 5
佐藤 久実 3
ピーターライオン 3
森口 将之 3
青山 尚暉 2
桂 伸一 2
河村 康彦 2
五味 康隆 2
島下 泰久 2
千葉 匠 2
石川 真禧照 1
岩貞 るみこ 1
島崎 七生人 1
清水 和夫 1
津々見 友彦 1
西川 淳 1
萩原 秀輝 1
三好 秀昌 1
森野 恭行 1
横越 光廣 1
松任谷さんはi3に次いで高い得点を308に入れてくださいました。
もともとプジョー贔屓であるとはいえ、それを行動によって示してくれたことは一生忘れません。
その他はピーターライオンさんが3点とか意外にも島下センセが2点を入れるとか、不思議な感じの同情票が集まっております。
空気のような存在のチェロキーに比べれば、これでも輸入車として得点を稼いだ方と言えるのかもしれません。
今回のJCOTYに使った販促費(という名の接待費)が果たして意味があったのか?という点については、これからプジョーシトロエンジャポンの皆様で大反省会を開催されるでしょうが、
「参加することに意義があった。」
なんて結論でごまかさないで、しっかり原因分析をしてくださいね。
私思うんですが、ひょっとしてプジョーというブランドはすでに選考員の中で空気みたいな存在になってやしませんかね?
ちょっとそのあたりの分析からやり直した方がいいような気がします。
まぁそれでも欧州COTYを獲ったのは事実ですから、胸を張って発売までのキャンペーンに努めましょう。
ってことで、宴は終わった。
ビール片手にぐだぐだ書いたのでまとまりも何もねーぞゴルァ!
えーい、台風だ。すべて台風が悪い。
P.S.
誰ですか?スバヲタのみなさんが息してないとか言ってるのは?
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