プジョー横浜港南がルノー横浜港南に…


日産のカルロス・ゴーンという人物は、コストカッターとしての評価が高い一方で大胆な戦略を打ち出す割に失敗も多く、自動車メーカーの経営者としてはあまり優れた人材ではないというのが当方の見解であります。

どちらかと言うと孫正義に通じる、商品内容よりマーケティングで何とかしようとする、ポジショントークばかりで中身が無い人材とでも申しますか。

何を偉そうに、というツッコミが入るのは百も承知ですが。

で、その日産が内外で苦戦しているのはEVという不確定なビジョンにリソースを突っ込みすぎて、直近の技術対策を疎かにしたというその一点が原因であるのは言うまでもありません。

そんなゴーン体制ではありますが、不思議なことが一つあります。

コミットメント達成のために一台でも販売台数を稼ぎたいという思惑がありながら、どうもルノーの国内展開についてはあまり熱心な感じがしないわけです。

マーケティングの巧みさと多彩な商品の投入によって実績を伸ばしつつある状況を、当BLOGでもインポーターの一つのお手本として取り上げてきた経緯があります。

しかし、せっかく良い商品を出しても、それがお客さんのところに届けるためには販売店が必要なわけです。

しかしその販売店が、なかなか増えないように見受けられます。

先日もプジョー新横浜の営業マンと話をしていたところ、

「最近のルノーはいいよねぇ。だけど、販売店が増えないよねぇ。」

みたいな話になりました。

プジョー新横浜店を運営しているのは地場資本であるGSTという会社で、グループ内にルノー横浜青葉店があったりしてルノー店の活況は割と肌で感じているそうです。

その割に、販売拠点が増えないことが機会損失になってるんじゃないの?みたいな話をしていたわけですが、お互いプジョーの店で何話してるんでしょうか。

ルノーの国内展開といえば、ひとつ痛い出来事がありました。
日産がルノーの傘下に入ったのが1999年の話です。

その後トップダウン的に日産ディーラーに併設する形でルノーブランドを無理矢理売らせる施策を採ったことがありました。

しかし、当時はまだ日産側にルノーに対する拒絶反応があったため、ルノーを併設してはいるものの積極的にルノー車を売ろうとはせず、むしろルノーの商談において日産車を勧めてくる営業マンもいたりしました。

整備に関しても同様で、きちんとしたルノー車の整備ノウハウを蓄積できておらず、また当時のルノー車がトラブルが多かったこともあり、販売後のクレームも多発しました。

そんな感じで販売は伸び悩み、いつの間にやらルノー車の販売から手を引く日産ディーラーが多発しました。

今でも一部の日産ディーラーでは黄色い塗装が残っていたりしますが、それが当時の名残だったりするわけですね。

そんなこともあって、ルノーのディーラー展開については及び腰の部分があるのかもしれませんが、リーマンショック後の持ち直しにより昨年のルノーは過去最高の販売台数を記録しています。

ここで攻勢に出てもバチは当たらないと思うんですが…

ちなみに現在のルノーの国内販売拠点数は66店舗となっており、単純に販売台数で割ると、一店舗あたり57台を販売している計算になります。

これは決して悪い数字ではないと思います。

また、輸入車が受け入れられる都市部でもまだまだカバー出来ていないエリアが沢山あるわけですから。


昨年末にも長らく横浜地区で展開していたルノー東神奈川店が閉店してしまいました。

運営会社が日産プリンス神奈川だったりするので、本家日産ディーラーも苦しくなってきたためルノーのディーラーを維持するのが厳しくなってきたのか?とも思いましたが、代わりに別の店がオープンすることも無く横浜エリアがぽっかり穴が開いた状態になっていました。

で、どうするんだろう?と思っていたら先日当BLOGにコメント頂いた方による情報だと、何やら

プジョー横浜港南が閉店して、ルノー横浜港南に鞍替えした

とのこと。

えっ?

プジョー横浜港南といえば、実家から近かったこともあり何度か行ったことがありますが、割といい感じの店だったと記憶しております。

それがルノー店に鞍替えというのは穏やかではありません。
一応プジョー横浜港南サービスポイントとしても残ります。店は黄色いですが。

ちなみにこの店の運営会社はプジョー新横浜やルノー横浜青葉と同じGSTとなります。

プジョーに見切りを付け、ルノーのラブコールに応えたとか、そういう事情ですかね。

ブランドを借りて運営する地場資本にとっては、売れるクルマがあるブランドが第一になります。

慈善事業じゃないので、売れないブランドの店を維持するのは死活問題となるため、この辺りの判断はある意味ドライであるといえます。

プジョーからシトロエンに鞍替えして、2年程度で結局閉店してしまった旧シトロエン横浜都筑のように、売れないとなるとバッサリ切り捨てるのがGST流なのかもしれません。

客側からしたら「それはどうなんだ?」という気もします。
そんなに頻繁にブランド変えや閉店されるとなると、安心してクルマを買おうという気になれませんので程々にして頂きたいと思います。


インポーターは売れるクルマを用意し、ディーラーを支援する役割があります。

ディーラーは目標販売台数を達成するという役割があります。

双方の役割が果たせなくなると、ディーラーを維持するのは難しくなるのでしょう。


この記事へのコメント

  • TAKIBIOYAJI

    はじめまして ルノー港南で妻が購入したものですが
    とんでもないディラーでした 4年目のルーテシア 先月、出勤時に交差点に出る時にエンジンストップ レッカー移動し入庫 状況からみてシフトポジションセンサー不良ではないかと告げましたが2週間過ぎてもトラブルシューティングとの事、やっと3週目に原因が分かり部品を手配するが買換えの意思を確認される 6日後 パーツは国内に無いパーツは本国オーダー 船便で来るので1月は覚悟してくれと告げられた 保険での代車も1か月 ルノーで代車を借りる その時に請求書も無いのに修理代は前金といわれカードで支払う
    未だ直りません ホームページでの世界水準の技術凄すぎます
    妻が代車を借りに行った時も買換えの意思を確認されたそうです
    GSTはスゴイですね

    2018年09月12日 07:18
  • 海鮮丼太郎

    >TAKIBIOYAJIさん
    コメントありがとうございます。
    4年ってことは現行型ですよね?
    それでその故障とは、災難でしたね…

    輸入車ゆえに部品の調達に時間が掛かることがあり得るのは、頭では分かっていても実際に遭遇するとたまったものではないですね。
    原因の特定はディーラーメカニックのスキル次第という気がしますが、せめて問題がわかったのならさっさと修理して欲しいですね。

    GSTに関しては正直いろんな意見がありますね。

    悪く言う人もいれば、当方のように奇跡的な手腕で緊急対応してくれるようなメカニックに遭遇することもあり、こればかりは人次第なのかなぁ…と感じております。

    2018年09月12日 10:30

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