YAMAHAがシンセ40周年でアプリを無償化

ヤマハシンセ40周年記念アプリ無料ダウンロード

ヤヴァい。
ちょーヤヴァい。

KORGに続いてYAMAHAが本気出しやがった。

そんなわけで80年代初期のシンセサイザーシーンに革命を起こしたYAMAHAがめでたくシンセ事業40周年を迎えたということで、iPhone/iPad向けのコンポーザーアプリからなにからまとめて無料でダウンロールするキャンペーンを始めました。

この手の取り組みではKORGが圧倒的にリードしていますが、どっこいYAMAHAもいろんなアプリをリリースしております。

かつての音楽制作環境は、シンセサイザーやシーケンサー、サンプラーやドラムマシンというそれぞれの機器をMIDI端子同士でケーブルに繋いで制御していましたが、シーケーんさーがPCに置き変わり、ドラムマシンやサンプラーも吸収され、シンセサイザーは鍵盤部分と音源部分が分離され、1つの鍵盤コントローラーがあれば後はぜんぶPCで制御できる時代になりました。

そのPCを使った環境ですら、昨今はiPadにその役目が変わりつつあります。

そこに目を付けて一挙に仕掛けたのがご存じKORGでありまして、YAMAHAは少し出遅れた感じがありました。

今回の無料キャンペーンは、そうした劣勢の状況を改善するために主要アプリを無償で提供し、その中の機能追加部分の課金を狙ったマーケティングということになります。

ですので、シンセ40周年というのはあまり意味がないんですね。


そしてこうしたムーブメントの中に、デジタル楽器三大巨頭の一つだったローランドの姿が無いのが非常にさびしい思いです。

ローランドと言えばTR808に代表されるアナログ時代からデジタル時代全盛期にヤマハすらも凌駕する存在感を発揮し、当時ブームになっていたDTM(DeskTopMusic)の音源のデファクトスタンダードを確立するなど内外に大きな影響力を持っていました。

それが途中で歯車が狂い、魅力的な製品が出せなくなり、レトロ機器のリバイバル需要にもうまく対応できず、PC化、そしてiPadへの対応などニーズをまったく取り込めておらず業績が低迷しているのは報道などでも目にすることが増えてきました。

内部抗争でゴタゴタしているのは先日にニュースになったりして、かつてのローランドの栄光を知るものとしてはため息しか出てきません。

ここらで一発KORG、YAMAHA、ローランドというによる三大勢力のエキサイティングなバトルを再び期待したいところであります。

YAMAHAの話がなんでローランドで締めてるんだろう?

とりあえず、こうしたこともあるから10インチ版iPadは一台手元に持っておくといいですよ、というのが当方の結論であります。

ビュアーとして、そしてこの手の制作環境としてのiPadは最強です。
Androidタブレットではこういった高度な作業はできないですからねぇ。


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック