信じられない整備ミスの話


我が家の307swは6月に4回目の車検を終え、それから夏の間に1400kmほど走った。
夏の終わりがなんとなく感じられる8月末、夏休みを取って洗車した帰り道でいきなり

「Anti Polution Fault」

のメッセージがディスプレイに表示され、メーター中央部にもエンジン異常のマークが点灯した状態になり、アクセルを踏んでも加速しなくなるという症状が発生した。

このメッセージはプジョー車では非常によく出るエラーではあるものの、当方の307swでこのメッセージが表示されたのは初めてだった。

路肩にクルマを止め、何回かエンジンのON/OFFを繰り返しても警告が消えなかったことから世田谷SPに電話をして指示を仰ごうと思ったが、運悪く定休日だった。

最寄りのプジョー店を探したところ、以前のプジョー横浜港北、現シトロエン横浜都筑があったことを思い出した。

電話を入れると、「なんとか持ち込みできるのであればチェックできますよ」ということなので、緊急で持ち込むことにした。

レッカーを依頼しようと思ったが、幸いなことに低速での走行が可能だったことから、6kmほど自走してシトロエン横浜都筑に到着した。

メカニックの人に症状を伝え、診断機を繋いでチェックしてもらうと、こんなメッセージが表示された。

 ①持続的故障 1シリンダーセンサー断線+電源ショート・アースにショート
 ②一時的故障 ストップスイッチ 2
 ③一時的故障 スロットルバルブストップ位置の設定
 ④一時的故障 ポジションコントロール

一時的故障のログは、プジョー車では誤作動も含めて比較的発生しやすい症状でもあるので今後の様子を見てもいいかと思うが、問題は①だ。

エラーメッセージをクリアした後エンジンを再始動したところ①が再点灯したため、詳細に調べてもらったところ、なんとシリンダーセンサーコネクターの脱落とブローバイホースが外れていたとのことだった。

コネクターとブローバイホースを取りつけ直しエンジンを再始動したところエラー表示は消えた。

緊急で異常のチェックと整備をしてもらったのだから、せめて整備代金ぐらいは払うと伝えたが、「今回はサービスで構わない」とのことだったので、今後何らかの整備などをお願いするからということでこの日は店を後にした。

シトロエン横浜都筑には大きな借りを作ってしまった。
いつか返さなきゃね。


で、シリンダーセンサーコネクターの脱落とブローバイホースが外れていた原因について考えてみる。

振動でコネクタやホースが走行中に外れる可能性はゼロではないものの、特にブローバイホースについては取り付け箇所から離れた方向を向いて宙ぶらりんになっていたとのことだった。

シトロエン横浜都筑のメカニック氏曰く

「状況からみると、取り付け忘れの可能性が高いと言わざるを得ない」

との見解だった。

ここで懸念するのは、6月の車検時にこの2か所についてきちんと取り付けられていたのか?という点だ。

仮に外れたままだった場合、車検後1400kmほど走行したわけだが、その影響で今回の「Anti Polution Fault」の症状が発生したのではないか?という疑問が浮かぶ。


この件をプジョー世田谷の担当営業マンに伝えたところ、世田谷SPからクルマを見せて欲しいとの連絡があり、他の整備箇所も含めて再チェックすることになった。

徹底調査のため2週間ほど預けることになったため、代車として借りていたのが207だった。


点検の結果、こうした回答があった。
アンチポリューション点灯ですが、カムシャフトポジションセンサーの抜けによる点灯がやはり考えられる原因となります。

スロットルバルブの位置が読み取れない故障コードも関連があると思われます。
コネクターの状態は再度確認させていただきましたのでこの部分の抜け等は起こらないと考えております。

(カムシャフトポジションセンサーを抜いた状態での始動テストでは直ちにアンチポリューションエラーとはなりませんでした。暫くの走行でECUがTPSやCMPの状態を総合的に判断し、点灯、調子が悪くなるという流れを推測しております。)

ブローバイホースにつきましては、接続したホースは振動等では外れない構造ですのでやはり、取付のミスであったと考えております。
こちらも再接続にて外れないと考えております。
その後念のための走行チェックを経て帰ってきた307swは、その後快調に走っている。

やはりコネクターとブローバイホースが原因であったと断定して良いだろう。

時間はかかったが、トラブルは解消できたのでそれ程の怒りの感情は無い。

それよりも、どちらかといえばショックの方が大きかった。

車検の整備項目を見積もる際の対応など、今まで世田谷SPに関しては絶大な信頼を置いてきただけに、こうしたどちらかと言えば初歩的なミスがなぜ発生したのか?

シトロエンの面倒も見るようになり、ピットが慢性的に大忙しな感じに見受けられるのがこうしたトラブルの原因だったりするのではないか?

今後も世田谷SPに整備を依頼しても大丈夫なのか?

そんな疑問を抱く後味の悪い結果となった。

シトロエン横浜都筑にも借りがあるので、今後の整備についてはいろんな選択肢を検討してみようかと思う。


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック