昨年後半はほとんど乗ることのなかったプジョーさんだが、ずっと懸念材料になっている個所がある。
いわゆるATF(Automatic Transmission Fluid:A/Tオイル)の問題だ。
AT車を乗り続ける上で、ATFはある程度のタイミングで交換することが望ましい。
しかし、その推奨交換サイクルについて各メーカーで考え方がバラバラで、例えばトヨタに関しては10万kmだったり、日産は4万kmだったり。
しかし、ディーラーやカー用品店では2万km毎の交換を推奨してきたり、はっきりした基準がよくわからないというのが正直なところだ。
エンジンオイルほどではないものの、オイルという役割上密閉されていても必ず劣化は進むし、スラッジが溜まったりして良からぬ影響を与えることもありえるので、交換するに越したことはない、と考えがちだ。
しかし、プジョーに関しては少々事情が異なる。
AL4という4速ATユニットは、その特殊なソレノイドバルブの形状から、ATFを交換した際にスラッジなどがソレノイドバルブの動作不良を引き起こし、むしろトラブルを招いてしまう懸念がある。
そのため正規ディーラーではあまり積極的にATF交換をしようとはしない。
むしろ、「乗り換えるまで無交換でもOK」みたいなことも言ってきたりもする。
トヨタが10万kmで交換と言っているぐらいだから、ヘタに変えてトラブルが出るより、無交換で乗り換えてもらった方がいいという考え方もあるだろう。
逆に、プジョー車に強い整備工場などでは、2年に1度ぐらいのペースでATFの交換を推奨しているところが多い。
しかも純正のATFではなく、より厳しい条件にも耐えられるASHと呼ばれるオイルを推奨していて、ある種の信仰のようになっている。
当方はAL4を終始マニュアルモードで使っており、Dモードで運転している人より高い負荷を掛けている。
そのため、さすがにATFを無交換のまま乗り続けるのは精神衛生上よろしくない。
しかし、ASH信仰については自己満足以上の理由を見いだせないため、今回はディーラーで純正ATFで交換してもらうことにした。
費用は…
A/Tオイル 11.0L 20,790円
交換工賃 10,500円
合計 31,290円
といった感じ。
2006年に3.3万kmほどでA/TのASSY交換をしており、その際にATFを交換してから約8年間未交換だったこともあり、2回ほどフラッシングをしてもらった。
そのためA/Tオイルを11.0Lほど使っており、また交換作業に時間を要することから工賃も高めだったりする。
朝一番にディーラーにクルマを預け、積んであった自転車で近隣をサイクリングして、3時間ほどして戻ってきたら終了していた。
交換したATFを見せてもらったが、確かに経年劣化によってオイルが変色してはいたものの、スラッジなどは特にひどい状況ではなかった。
しかし、交換によってソレノイドバルブが詰まる可能性もあるということで、お金払ってトラブルを呼び込むなんてシャレにならない事態を招くことになるかもしれない。
もしそうなったとしても、ディーラーとしては責任を負えないということは言われていたので、それはもう自己責任としか言いようがない。
しかしこれで問題なく乗り続けることができれば、より長く307swに乗り続けられる可能性が高まる。
しばらく様子を見ることにするが、ここでATFを交換したことで気分的には少し楽になった。
さて、今後どうなりますやら。
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