輸入車が好調な販売を記録しており、この機会をチャンスとみて各メーカーが販促のためのイベントを積極的に開催している。
毎年開催されるジャンボリーでファン層を拡大しているルノー 、6年ぶりのイベントで富士スピードウェイに8000人を集めたVWなどの話については以前に当BLOGでも書いてきたとおり。
国産メーカーも負けじとオーナーや購入予備軍となるファンの獲得のためのイベントを開催しており、一時期のエコカー一辺倒というヒステリックな状況から、ようやく消費者がクルマの多様性というものに目を向けるようになってきた感がある。
結構なことだ。
昨今のクルマのマーケティングにおいては、単に広告出稿や自動車媒体相手に試乗記事を書かせているだけでは不十分で、むしろ体験から生まれる積極的動機づけといったものが重要になっているのは言うまでもない。
当BLOGで何度もプジョー・シトロエン・ジャポン(PCJ)がオーナー向けのイベントを開催しないことが機会損失と販売伸び悩みの遠因であることを書き続けてきたのはこういった状況があるからだ。
そんな中でようやくと言ってもいい、PCJのオーナー向けのイベントが5月31日に開催された。
プジョー、シトロエンC Line、独立したブランドとしてのDS Line。
今後のPCJは3つの異なる性格を持つブランドを育てていかなければならないわけで、限られた販促予算をどのように振り分けるかは重要だ。
その中で、プレミアムブランドとして高級路線へとシフトを進めるDS Lineのオーナー向けにイベントをやるという判断は、それなりに納得のできるものだ。
今回のDS Dayのイベント内容は、
(1)DS Lineオーナー限定交通安全祈願
(2)6月発売の特別限定車の発表会
(3)シトロエングッズや移動式カフェ「C-Marche(C-マルシェ)」
(4)モータージャーナリストによるトークショー
の4つが柱となっており、基本的にDS Lineのオーナー向けのイベントというでありながら、一般の来場者も入場可能という開かれたイベントになっている。
とはいえ増上寺の駐車場が早朝7時開場、10時には終了というかなり参加するにはハードルがあったりしたのだが。
話が長くなりそうなので、結論から先に書いておきたい。
DS Dayというイベントは、若干物足りなさはあったものの、良いイベントだった。
内容よりも、参加したオーナーや今後の購入予備軍となるであろう人たちの楽しそうな笑顔を見て、その思いを強くした。
会場設営や進行、交通誘導などPCJの多くのスタッフが動員されていたようだが、あの炎天下の中で無事にイベントが進行出来て良かったと思う。スタッフ各位には「お疲れ様」の労いの声を伝えたい。
次回以降、内容を振り返りながら考察してみようと思う。
つづく
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