なんてエントリーを3年前に書きましたが、輸入車の販売が増えた影響か、妙にアクセスが多いようです。
輸入車の購入に踏み切る際に一番気になるのが維持費の問題でしょう。
中でも故障に対する不安というのは、国産車に比べて事例が少なく、また道端でレッカー移動される高級ブランドのクルマを意外と目にすることもあり、その品質の見極めが難しい部分もあります。
また、オーナーの間では既知のトラブルとして知られながらも、インポーターが欠陥をなかなか認めずに問題が大きくなったVWのDSG(トランスミッション)問題なんてものもありました。
自動車媒体では新車紹介には熱心であっても、そのトラブルや維持費についてきちんと情報を伝えているメディアはほとんどない状況であります。
そんな状況から、いろんな人が検索を活用して上記のエントリーを見に来てくださってるのでしょう。
当BLOGでは出せるデータに限りがありますが、可能な限り参考になるようにいくつかエントリーを書いておりますので、ご参照ください。
ちなみに、プジョーで車検を受けた際のエントリーについてはこちらからどうぞ。
過去に4回の車検を通していますが、その際の内訳については以下のエントリーにまとめてあります。
税金関係は国産も輸入車も条件は同じです。
差が出てくるのは部品代と工賃になるわけですが、その部品の劣化が早いかどうかというのも全体の維持費には影響してきます。
よく言われるのがタイミングベルトの交換時期が国産に比べると早いという点でしょうか。
他にも早めに変えた方がよい部分や、意図しない修理箇所などがあったりしますが、過去にどういった部分のメンテを行ってきたかというのは以下のエントリーにまとめてあります。
走行不能になるようなトラブルについてはほとんど発生していませんが、細かいところでいろいろとあったことがこの記録からもわかりますね。
アウディやBMWといった高級ブランドからプジョーやフィアットといった大衆ブランドに至るまで、細かい部分でのトラブルというのは国産車に比べれば発生しやすいというのは事実ですので、その辺の覚悟が少し必要かと思います。
上記はあくまで当方の一例ですが、他に具体的にどんなトラブルが起こっているのか?というのを調べるのに良いデータベースがあります。
以前もエントリーで書きましたが、国土交通省が設けているリコール&不具合情報検索を使う方法です。
リコール情報検索
不具合情報検索
それぞれメーカー、車種、時期、発生個所を指定して検索することができます。
リコールに関してはメーカーも欠陥を認めて、その対策を無償で行うということなので、むしろ問題点と解決策がハッキリしています。
ここで注目したいのがもうひとつの「不具合情報検索」の方です。
こちらに集められた事例は、リコールにまでは発展していないものの、挙動がおかしいというオーナーの報告を集めたものになります。
ここで事例が多いものは、後々正式なリコールに発展することもあるわけです。
わかりやすい例として、上でも例に挙げたVWの事例で検索してみましょう。
メーカー名:フォルクスワーゲン
受付日:2003年以降
装置名:動力伝達
この条件で検索すると、DSGに関連するとみられる不具合の報告が多数出てきます。
つまり、おかしいと訴えている人は昔から結構いたということですね。
もちろんトラブルが起こっている人が必ず国土交通省に不具合情報として報告しているわけではないので、実際の事例はもっと多いだろうと思われます。
このように条件を指定していくことで、検討している車種、そしてそのメーカーのクルマにはどんなトラブルが発生しているのかというのを、なんとなく掴む事ができます。
ちなみに
“対向車とのすれ違いの為、15cm~20cmほどの路肩に左輪を乗りあげた後、15km/h程度の速度で路肩から降りたところ、左前輪がバーストして足回りが破損した。”
なんて声も寄せられていますが、これはクルマの欠陥よりはドライバーが悪いと思います。
全部が全部、車両に起因する不具合ではないという点は注意しておいてくださいね。
もうひとつ、維持費を考える上で参考になるデータがあります。
任意保険料の料率クラスです。
こちらのサイトで型式ごとに直近の料率クラス情報を確認することができます。
料率クラスは数字が低いほど保険料が安くなることを意味します。
スポーティなクルマは概して高く、ファミリーカーでは低い傾向にあります。
それでは当方が所有しているプジョー307swの料率を見てみましょう。
23年度料率クラス | 25年度料率クラス | ||||||||
メーカー名 | 型式 | 対人賠償 | 対物 | 搭乗者傷害 | 車両 | 対人賠償 | 対物 | 搭乗者傷害 | 車両 |
プジョー | 3EHRFN | 5 | 4 | 4 | 6 | 4 | 4 | 4 | 6 |
このように、25年度の対人賠償のクラスが1クラス下がっています。
車両保険は高いままですね。
つまり、事故などで車両保険を使う人が多いということですね。
そうした影響で、車両保険を付けようとすると保険料が割高になるということを意味します。
実際の任意保険料金はこの料率クラスに加入者の違反履歴などの条件が加味されるので人それぞれになりますから、事前に保険会社に見積もりを取ってみると良いでしょう。
以上、輸入車を検討する上で大切な故障と維持費に関する情報を簡単にまとめてみました。
何かの参考になれば幸いです。
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