THE LION IS READY TO ROAD AGAIN…
3月末に明らかになった、プジョーのダカールラリー復帰のニュース。
「2008 DKR」
というネーミングによるティザー活動が始まり、北京ショーにむけて正式に公開されました。
カルロス・サインツ&2輪から転向してきたシリル・デプレによる2台体制で25年ぶりの復帰となる今回のチャレンジは、公開された動画からもわかるとおり、獰猛なライオンをイメージさせるプロモーションであります。
これは過去の栄光である205 T16ならびに405 T16への称賛しつつ、新たに進化した2008 DKRのワイルドさを演出する意図があるわけです。
ご存知の通りライオンといえばプジョーのエンブレムのアイコンでもあり、またダカールラリーがまだパリ~ダカールラリーだった頃に、ライオンの生息するアフリカ大陸を疾走したイメージとも被ってくるわけです。
とはいえ、ライオンは今回の開催地である南米には生息しておりません。
あくまでもプジョーというブランドと過去の栄光に対するオマージュに過ぎないわけですが、それでも“荒野を疾走するライオン”というイメージは、ダカールラリーという過酷なレースに相応しい演出と言えましょう。
そしてボンネットにデカデカと描かれたレッドブルのマーク。
TOTALとレッドブルがメインスポンサーであるからしょうがないとはいえ、ライオンと猛牛の組み合わせではあるものの、いつものレッドブルカラーではないあたりに配慮が感じられますね。
そして締めのキーワードは
THE LION IS READY TO ROAD AGAIN…
昨日のエントリーで話題にしたプジョーの再生プラン。
トップに就いたカルロス・タバレスがその説明において掲げたロードマップのキーワードが
であることも、このダカールラリー参戦がプジョー(PSA)の再生の願いを込めていることもオーバーラップさせ、その意気込みが感じられます。
車種が減るのはしょうがありません。
出血を抑えるためのリストラもまだまだ続くでしょう。
しかし、こうした活動によって自分たちのメッセージを世界に発信することで、再びグローバルな自動車メーカーとして戦っていけることを証明しなければなりません。
とにかく、勝つこと。
勝って、その実力を示すこと。
再生への道は、そうした結果出すことによってのみ開かられるのですから。
ちなみに、WRCからWTCCへと活動の場を移したセバスチャン・ローブは、あっけなくWTCC第一戦を勝利で飾っりました。
バケモノか、こいつは…
ちなみに、ベース車両とダカール仕様を2014年の覇者であるBMW MINI Countryman(日本名:Crossover)と比較してみましょうか。
それに対して、プジョーの2008はこんな感じに変化しております。
まぁ、一時期のVWや三菱なんかに比べると、ベース車両の面影はそこそこ残っている感じですね。
中身はまったく別のものではあるのですが、その辺は触れないお約束。
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