これも消費増税後を見越した戦略ということでしょうか?
208のパワートレイン刷新(1.2L3気筒エンジン+ETG5)について触れたエントリーにおいて、
「1.2L 5ドアの廉価グレード「208 Style」の導入中止」
とは書きましたが、「envy」の名前で5ドアの廉価グレードが投入されるという、まさかの斜め上展開が繰り広げられております。
プジョー、特別限定車「208 envy」を発売 (PDF)
これで208シリーズは下からこのようなラインナップになります。
グレード | 価格(税込) |
208 Allure(MT) | 2,080,000 円 |
208 Allure(ETG) | 2,180,000 円 |
208 envy | 2,090,000 円 |
208 Premium | 2,220,000 円 |
208 Cielo | 2,470,000 円 |
208 XY | 2,770,000 円 |
208 GTi | 3,080,000 円 |
このように、Premiumの下に位置する5ドアの最廉価グレードということになります。
価格的に見ると、仮にこれが予定通り増税前に208 Styleとして投入されていれば、5ドアの新パワートレインで199万円という価格設定も可能でした。
そのインパクトはかなり大きかったと思われますが、増税&円安による値上げのトレンドが過ぎた現在、果たしてこのタイミングでこの廉価グレードが果たす役割がどの程度のものであるかは予測がつきません。
また気になるのが、3ドアのAllure(ETG5)より5ドアのenvyの方が安いという点です。
この手のヒエラルキー(階層)においては、Allureもenvyも同じエントリーグレードであるという共通点からすれば、通常は3ドアより5ドアの方が高くなります。
それが大きく逆転しているのは、価格設定としては非常にマズいです。
envyが他の車種に比べて装備を大幅に減らしている(例えばタッチスクリーンが無いとか)のならわからんでもないですが、プレスリリースをみる限りそうした点は見当たらないようですが…
名目上は200台の限定車扱いとなっておりますが、ベースとなるPremiumにいくつかの特別装備を施していながら値段を大きく下げているところを見ると、実質的にPremiumの値下げみたいなもんですかね。
こんなに短期間でヒエラルキーをぶち壊すような特別仕様車を出してくるのが果たして吉と出るか凶と出るか。
少なくとも、1月のパワートレイン刷新でPremiumを買った人は心中穏やかではないでしょうね。
この記事へのコメント
エディ
Premiumをベースにして装備を追加しているわけで、
百歩譲ってもPremiumの価格据え置きで222万円でしょう。
仮にenvyがビタ一文負けないよって言うなら、
208allure(ETG)は10万円以上は値切らないとおかしい。
販売現場が困惑しそうですね。
それはそれとして、envyの内外装は渋く上質でなかなかイイですね。
海鮮丼太郎
いやー、いったい何が狙いなのかさっぱりわかりませんね。
しかも209万円という価格は税込に加えてメタリックペイント代を含んだ価格だそうです。
通常ラインナップでは上記の価格に加えてボディカラーによっては数万円のペイント代が上乗せされますので、実質的な価格差はさらに広がっておりまして。
その分メッキによる装飾が省かれていたりと微妙に差別化を図ってるようではありますが…
まったくもって意味が分かりません。
これが出来るなら、最初からやっとけばここまで不振を極める事もなかったと思うんですが…
黒獅子
シートの素材や、ステアリング等かなりコストは抑えらています。しっかり商品確認してから文句を言ったらどうでしょう。
海鮮丼太郎
2週間前のエントリーに後からツッコミを入れられましてもねぇ…
当方はプレスリリースに記載されている事項を元にエントリーを書いただけで、その時点でマニュアルエアコンである旨はリリースには記載されていませんでしたし、プジョーのWEBページにもその旨の記載はありませんでしたが?
シートの材質の違いが必ずしも装備ダウンとは言えないですし、インチダウンが必ずしもネガティブな要因になる理由が当方には理解しかねますが。
その代わりにenvyだけの装飾もあったりして、特別仕様車という名のテコ入れとして、これはこれで魅力的と思いますが、当方は何かおかしなことを言ってますでしょうかね?