大したサービスも提供できない割に、会員数52万人を擁するトヨタのG-BOOK。
会員属性を見ると上級車が中心との事で、とりあえず加入したけど使ってませんという声を結構聞く。
提供されるサービスはいくつかあれど、どれもナビという点で役に立つものではなかったりするのがその理由だろう。
一方で、"渋滞情報の精度を飛躍的に高めた"フローティングカーシステムを実用化したホンダのインターナビプレミアムクラブは、会員数が50万人を突破したとのこと。
圧倒的な営業力の差を考えると、この会員数の推移は非常に面白い。
で、インターナビにあってG-BOOKにない機能として大きいのが、フローティングカーシステムだ。
特定区間の走行情報(時間や距離)を各車の通信ユニットからサーバに飛ばし、寄せられた多くのデータから最適なルートを導き出し、サーバから各車にデータを配信するという仕組みだ。
VICSデータより精度が高く、目的地に早く、適格に案内するというナビの本来の機能を進化させたシステムのため、一部ではWhere2.0(カーナビ2.0)などと呼ばれるシステムだ。
なんでも欲しがるトヨタにとって、ホンダに先を越されたのが相当悔しかったようで、初代G-BOOK、G-BOOK ALPHAと投入したばかりなのに、早くもG-BOOK mXという次の規格を投入してきた。
パソコンのOSじゃないんだから…
もちろん、ハードウェアなので初代G-BOOK、G-BOOK ALPHAからのバージョンアップはできません。
最高です。
さて、節操のないトヨタの参戦により、カーテレマティクス戦争は第2ラウンドを迎えることになった。
日産は何がやりたいのかわからないので置いといて、出来ることは一見すると同じようだが、ホンダとトヨタでは発想がそもそも異なっている。
その辺りは次回にでもまとめよう。
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