プジョーさんの実質値上げ策がセコい

  
円安と消費税増税を前にして、消費者が値上げに敏感になっている今日この頃。とはいえ、過度なデフレはよろしくないということで各社コッソリと値上げのタイミングを図っている昨今でありますが、さすがは我らがプジョーさん。
斜め上を行く形で値上げに打って出ました。

車両価格の値上げを小幅にし、ボディペイントの料金を別立てにしてきました。

ペイントボディカラー208/2008308/RCZ/
3008/5008
508
パールパール・ホワイト52,500円63,000円73,500円
メタリックパール、ソリッド以外のカラー31,500円42,000円52,500円
ソリッドビアンカ・ホワイト、オパールホワイト、
ハリケーン・グレー
0円0円0円
※限定車、特別仕様車を除く

ここでひとつハッキリさせておきたいのは、何もボディカラーによっては特別料金が上乗せになるケースはトヨタなど他のメーカーでもありました。
ホワイトパールなどはその典型的な例であります。

しかし、ソリッド以外のカラーすべてに料金を上乗せしてくるというのは、さすがにちょいとセコくありませんかね?
ディーラーの営業マンとの話の中でも、「実質的な値上げであまり歓迎してません」なんて話が出てくる状況ですから。

何故こんなことをするのか?
上記したように、オプション料金を設定すれば車両価格を低く見せたまま値上げすることが可能だからです。
新型208のPremiumとCieloが、7月の2万円値上げから元に戻ったのは、ボディペイントをオプションとして別料金にしたからであり、カラーによっては実質的に最大で3万円ちょっとの値上げになるわけです。

消費者やメディアが価格に注目するのは車両価格なので、こうしたオプション料金の存在はいざ商談が始まった際に知ることになるわけです。
商談の際には消費者側は気持ちが前のめりになっているので、オプション料金についてはあまり頓着しません。
商売として考えればうまいやり方ではあります。
しかし、道徳上どうなのか?と考えると少々疑問が沸くわけです。


それでもエーゲブルーなど鮮やかな色がオプション料金で選べるんだったらむしろ喜んで選びますけど、現行のプジョー車の地味なラインナップを見るにつけ、このカラーでオプション料金取るのかよ…というトホホな感じにさせられます。

仮に今これをやっても許されるのは、多彩なボディカラーを用意して客に選択肢をちゃんと用意しているルノーぐらいのものだと思いますよ。


そんなわけで、商談の際にボディカラーを選ぶ際はこの辺りも考慮したうえでじっくり考えましょうね。



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