2008とキャプチャー

 
で、短い時間ながら注目した車種はいろいろチェックしてきたわけですが、やっぱりレヴォーグは興味深いですね。


おしまい。

いや、それぐらいしか覚えてなくて…


そんな中、お約束としてプジョー&シトロエンブース、ルノーブースなどを回ってきたのですが…

なんですかこの対照的な賑わい方は?

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▲プジョーブース

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▲ルノーブース

プジョーブースではRCZ Rと2008が、シトロエンはC4ピカソがジャパンプレミアとして展示されておりましたが、発表前のRCZ RとC4ピカソは仕方がないとしても、正式発表された2008の展示車がドアロックされていて中を見られないというのはどういうつもりなんでしょうか?

っていうかバカじゃないですか?

一方で同じタイミングで発表されたルノーのキャプチャーは目立つカラーリングとドアロックなどせずに中身も自由に見学できたので、人が群がっておりました。

ルノーは日産ブースのそばということで客の導線が有利という点を差し引いても、両社のブースの賑わいは一目瞭然でした。

これは完全にプジョー側の戦略ミスです。
しかも競合が中まで見せているというのを知りながら、なんら対策を打とうともしないとは。

多くの人が訪れるモーターショーで、公式発表したクルマをアピールして販促に繋げるのはもっとも最優先されるべきミッションだと思うんですが…

限られたスペースをシトロエンと分け合うために高い壁で区切られたブースの作りも、2009年のDODGEブースのようでなんか元気無いんだよねぇ…

説明スタッフの数も少なく、配布物もあまり積極的に配るつもりはないようで、とにかく全般的にどんよりした感じに包まれておりました。

遠巻きに眺める人はいても、クルマにあまり近寄らない。
近寄ってもじっくり見ずに通り過ぎてしまう。

それが今年のプジョー&シトロエンブースの特徴でありました。


では、2008という車種そのものについてはどうでしょうか?

2008は新たな車種ということになっていますが、明確に207swというステーションワゴンをクロスオーバーで新たに解釈し直したクルマであることがデザインの各部から感じられました。

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また、SUVルックの割に全高が低い=背の高いステーションワゴンという見方もできるため、非常にバランスの取れた良いプロポーションをしていると感じました。

特にルーフレール周りのデザイン処理は非常にいい感じであります。

これで多彩なカラーリングが用意されてたら楽しいだろうなぁと思うんですが、展示車のホワイトを含めてカラーバリエーションはダーク系の色ばかりで面白味に欠けます。

それとは対照的にパッショネイティブな車種となるのがルノーのキャプチャということなんでしょう。

こちらはツートンカラーの展示車と、新型ルーテシアから始まった新しいデザインフィロソフィに則ったデザインで、いわゆるラテン系を体現するようなクルマでありました。

ベースが日産のJUKEと同じであることを考えると、よくここまで異なったクルマに仕上げたものだと感心させられます。

機能的にはBセグメントクロスオーバーということで、使い勝手は2008もキャプチャーもそれほど変わらないと思われます。

で、どちらが欲しいか?と聞かれたら、迷わず「キャプチャー」と答えます。

2008は知的なイメージの演出を図っていますが、このカテゴリに求められるものはキャプチャーのようなパッショネイティブなクルマだと思います。

個人の嗜好なので好きにすればいい話ですが、久しぶりにデザインで楽しそう、しかもパワートレインもVWと比べて遜色ないクルマが出てきたと、若干興奮気味であります。

それだけキャプチャーは近くで見ても楽しそうなクルマでありました。

これって、大きなパノラミックルーフと明るくキレイなカラーリングでお目見えした307swを初めて見た時と同じような感覚なんですよね。
かつてプジョーにあった魅力が、今のルノーにある。
そういうことなんだと思います。


2008もキャプチャーも2014年2月に発売ということで、おそらく両社にとって新たな顧客を開拓するのに一番適したクルマの登場となるわけです。

2013年が輸入車市場の転換期になったように、その流れがさらに加速する2014年においてどれだけ販売に結び付けられるか。

クルマの出来とマーケティング能力が問われる1年になりそうであります。
 

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