九龍城を模した妙なゲームセンターが川崎にありまして。
その名を
ウェアハウス川崎。
ここのレトロゲームコーナーに『スペースハリアー』と『アウトラン』という、80年代を代表する体感ゲーム筐体が稼働中だよ、というお話。
他にもダライアスやモナコGP、ガントレット(モニター変色中)なども稼働中で、このレトロコーナーだけでもけっこうな時間を潰せそうな感じ。
で、久しぶりにスペースハリアー(スペハリ)をムービング筐体でプレイした。
先日亡くなった川上哲治のエピソードとしてよく語られる、
「絶頂期にはボールが止まって見えた」
の逸話のように、おいらのゲーム人生における絶頂期には、確かに
スペハリの敵の弾が止まって見えた。
嘘でも誇張でもない。
確かに、敵の弾が止まって見えたんだ。
動体視力が絶好調だった頃の話だが、そのおかげでスペハリは1コインどころかノーミスクリアできるのが当然、というぐらいにやりこんでいた。
で、そんな絶頂期から20余年。
移植版(直近では3DS版)を何度もプレイして感覚は忘れていないはずなのに、一面からミスを連発する。
あの大きく動くムービング筐体と久しぶりで慣れない操縦桿のせいだと責任転嫁してみたものの、結局一面ボスでゲームオーバーになるという体たらく。
久しぶりに闘争本能に火がついた。
1000円札を両替していつでもコンティニューできる状態で再プレイ。
頭では攻略法がわかっているのに、操作が付いてこない感じ。
結局何度もコインを投入する羽目になり、エンディングを見るのに800円も使ってしまった。
しかし、名作ゲームというのは何回やっても楽しい。
しかも操縦桿+ムービング筐体でなければ、やはりスペハリを満喫することはできない。
これだけ無茶な動きをする筐体を、きちんと故障なく維持しているウェアハウスのスタッフには敬意を表したい。
その意味で少しでもインカムに貢献できたから良しとしよう。
続いて隣に置いてあったデラックス筐体のアウトラン。
ギアガチャをやればプレイしやすいのはわかっているが、そんなことはしないのが紳士の嗜み。
コインを入れて選曲はSplash Waveを選択。
高校生の頃あれだけ熱意と金を注ぎ込んだアウトランだったが…
あれ…?
あんましおもしろくないね。
どうしてだろう?
先ほどのスペハリに比べると、プレイしていてぜんぜん楽しくない。
こんな大味なゲームだったっけ?という疑問が頭に浮かんだまま、どうもプレイも精彩を欠く。
一面クリア手前で終了するも、再度プレイする気になれず。
他にもダライアスやテーブル筐体のゲームを一通りプレイしてみたものの、興奮してプレイできたのはスペハリだけだった。
いや、他のゲームもじゅうぶん懐かしくておもしろいんだけど、興奮するほどではないんだよなぁ…
そんなウェアハウスのレトロゲームコーナーだが、その雰囲気を楽しむために行く価値はあると思う。
立ち寄った際はスペハリのインカムにご協力のほどを。
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