テレビやラジオの衰退が叫ばれる中、それでも広くあまねく情報を伝えられる媒体というのはそれなりに価値を持つわけでありまして、人が多く集まる情報ポータル(旧来の新聞やテレビ局、近代におけるGoogleやYahooなど)には広告媒体としての価値が存在するわけです。
テレビ、ラジオ=放送電波による受信
Google、Yahoo=インターネットによる受信
「週刊flier[フライヤー]」の創刊について
株式会社mmbi(本社:東京都港区、代表取締役社長:二木 治成)は、当社が運営するスマートフォン向け放送局「NOTTV(ノッティーヴィー)」において、放送事業者が保有する公共性、信頼性、キャスティング機能、そして番組制作機能を最大限に活かした新しい電子フリーマガジン「週刊flier[フライヤー]」を、2013年10月5日(土)に創刊致します。
これまでの家族共有の自宅ポストに取って代わる新メディアサービス「週刊flier[フライヤー]」は、個人が持つスマートフォン向けに放送します。特徴としては、①新聞や雑誌を構成する記事・写真に加えて、動画の挿入でより豊かな表現が可能、②100%通信がつながっているスマートフォンだからこそ可能となる地図(GPS)、通販カタログとの連携、③ネット環境を気にせずに視聴が可能など、これからの紙媒体のカタチを創造します。
「週刊flier[フライヤー]」は、NOTTV対応端末保有者が対象となる購読料不要の新しい媒体です。放送であることを生かして、より多くの視聴者の獲得を目指す本サービスは、広告収入、タイアップ広告収入、リアル世界と連携した出版・イベント収入などにより、本格的に事業化を目指します。
NOTTV対応端末を持っているユーザに対して、スマフォの機能と連動したセグメント化された広告を届けることが可能になる、という仕組みです。
しかし、同種のサービスは他にもたくさんあるわけでして、その大半がデータ配信にネット回線を利用しております。
とはいえまだ試験放送段階だったのですが、そこではラジオ番組のデジタル放送に加えてデータ配信を組み合わせることで新たなコンテンツ配信と広告モデルの構築を目指した試みでありました。
http://kaisendon.seesaa.net/article/57888625.html
http://kaisendon.seesaa.net/article/57890458.html
官主導の推進プランも宙ぶらりんになって、国民に多大な負担を強いて強制的に地デジ化することで空いた放送帯域が有効に使われないという事態を招きました。
ただし厳しい戦いになる以上、それを覆すだけのビジョンと手段をどれだけ提示できるのか?
個人的に興味があるのはその部分ですね。
これは電子書籍という旧来メディアと新メディアの両方に足を突っ込んでいるおいらにとって、非常に注目するロールモデルであります。
健闘を祈ります。いや、ホントに。
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