どっこい生きてるProjectEgg。
そんなわけで、会員制レトロPCゲームのプラットフォームである
ProjectEGGというサービスがあるのはご存知でしょうか?
おいらのお友達がこのサービスの立ち上げを行っており、何度かお仕事がらみでもお世話になったので思い入れの深いサービスではあるのですが、月額500円+各種コンテンツ代金の負担がちょっとキツくて現在は利用していないのですがw
そんなProjectEGGも熱心なユーザに支えられて10周年を迎えました。
おめでとうございます。
この手のサービスは継続していくことと新しいコンテンツを投入していくことが何より難しいのに、それをきちんと10年続けてきたことはとても意義あることです。
また、(それほど多くはないであろう)ユーザが離れずに支えている構図も、口は出して金は出さないという自称ゲーム好きが多い中で、非常に良好な関係を構築できているのではないかと思います。
その意味で、ProjectEGGは会員の皆さんもすばらしいと思います。
で、そんなProjectEGGですが、過去の作品をエミュレータで動くように移植するという技術面と、過去の作品ゆえに権利関係が複雑になっている部分を解決して商品として販売できるようにするビジネス面の2つの課題を抱えております。
その課題をクリアするための独自のノウハウが確立され、10年間の継続でそれなりに信頼を得る立場にもなりました。
それを象徴するような商品が発売されました。
この収録タイトルに覚えのある人は確実にマイコン世代。
そう、8ビットPC黎明期から全盛期にかけて、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が発売したアドベンチャーゲームのタイトルを、パッケージとして発売したわけです。
現スクウェア・エニックスといえば権利関係に非常にうるさく、またビジネス面でも他社にこうしたことをさせる社風ではないと認識していましたが、さすがにこの頃のタイトルを自前で金にすることは現実的ではないと考えたのか、エミュレータによる移植版の発売をProjectEGGの運営元であるD4エンタープライズに許諾したようであります。
実質的にこれを商品化できるのはD4エンタープライズしかなかったでしょうが、それにしても権利交渉をきちんと取りまとめたことについては驚きとともに敬意を表したいところであります。
おみごとです。
おいらはFM-7ユーザだったこともあり、デストラップ以外のゲームは遊ぶ機会も無かったのでそれほど深い思い入れは無いのですが、友人宅にあったPC-8801mkIISRでグリグリとアニメーションするBLASSTYのゲーム画面には激しい衝撃と嫉妬を覚えたものです。
しかし当時もディスクアクセスが頻繁に発生してかなり待たされるゲームだったので、こうしてエミュレータによる移植版が発売されたからといって今でも楽しめるかというとちょっとわかりません。
エミュレータの動作でディスクアクセスの部分はかなり時間短縮ができるのですが、やっぱり全体的なテンポ感というのはあの牧歌的だった8ビットPCの世界そのままなのですから…
とはいえ、思い出補正で楽しむもよし、コレクターズアイテムとしてもよし、手元に置いておきたい1本であります。
(パッケージ以外でもProjectEGGで配信されますが)
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