衝撃映像とフェイク



SNS経由で「これおもしろい!」と拡散されるネタがある。

最近ではまとめサイトやYoutube動画などがメインだったりするわけだが、それらの中には巧妙にウソを紛れ込ませる事例が相次いでおり、他人がオススメしているからといってそれを疑いもせずに拡散することはしなくなった。
というか、元々疑ってかかる性格なのである意味それがリテラシーになっている部分もあるのかもしれない。

ってことで一時期話題になった「Worst Twerk Fail EVER - Girl Catches Fire」について、これがフェイクであったことを不破雷蔵さんが伝えている。

「逆立ちしたら扉が開いて服に引火で大騒ぎ」な映像はフェイクでした

いわゆる「踊ってみた系」のハプニング動画であり、見れば確かに面白いのだが、逆にこの面白さが出来すぎている感じに妙な違和感が当初からあった。

案の定、これがプロのスタントによるフェイク画像であったことが明かされている。



これもステマ(ステルスマーケティング)の一種であり、こうして後からネタばらしをしているとはいえ、1200万の閲覧者の中にはそうとも知らずに今日も「これおもしろい!」といって拡散している連中も多いだろう。
「面白ければいいじゃん」ってのもあるけど、「演出」と「事実」の境目を取り壊そうとすると、結局痛い目に会うのは報じる側になると思うのだよね。

との不破さんのコメントがあるように、こうしたCGMの領域に演出が介在してくると結局は自分たちの首を絞めるだけだと思う。

とはいえ、twitterでもこのように捏造を恥とも思わない輩が跋扈している状況はもう笑うしかなく。

8月5日の伏見駅と9月4日の名古屋駅らしい写真と9月15日の横浜駅らしい写真が似ている

今でもtwitterで上記の動画やこうした捏造写真をRTしてくるバカを見るとイラっとするとともに、コイツのリテラシーもこの程度か、と半ば呆れてしまう。

衝撃的な映像を偶然カメラに収めるチャンスなんてそう簡単には来るもんじゃない。
おいらも日々カメラを持ち歩いてなにか衝撃的な映像が撮れないかと虎視眈々と狙っているが、唯一撮れたのはこれぐらいのものだ。


そんなわけで、衝撃映像やおもしろ映像だといって話題になっているようなものは、まず疑って掛かるぐらいの意識を持つことが重要だ。
そして話題になってるからという理由だけで無闇に拡散するのは控えた方がいいだろう。
 
 

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