新型308の寸法からデザインを見てみる

308
Peugeot-308_2014_1600x1200_wallpaper_75.jpg
▲クリックで拡大(1600x1200)

新型308が画像だけ公開された際、全幅だけ公表されておりませんでしたが、いつの間にやら出ていたので情報アップデートしておきます。


新型308 全長 4,253mmx全幅 1,804mmx全高 1,457mm
現行308 全長 4,276mmx全幅 1,815mmx全高 1,498mm

※計測基準を揃えるため、現行308のサイズは同じく画像の記述に合わせています。


となるため、この分であれば日本市場における法規上の登録はおそらく

全長 4,260mmx全幅 1,810mmx全高 1,465mm

あたりに落ち着くんじゃないかと思われます。

全幅1810mmというと、Cセグメントのライバルの中ではフォードの新型フォーカスと同じになりますね。

ちなみに今年豊作のCセグメントのライバル達は…

FORD FOCUS 全長 4,370mmx全幅 1,810mmx全高 1,480mm
MB A-class 全長 4,290mmx全幅 1,780mmx全高 1,435mm
VW GOLF 7 全長 4,265mmx全幅 1,800mmx全高 1,460mm
VOLVO V40 全長 4,370mmx全幅 1,785mmx全高 1,440mm

となっており、必ずしも全幅が広ければいいというわけでもないことが見て取れます。

毎度引き合いに出して恐縮ですが、日本の立体駐車場で全幅1800mmまでに制限されているところがまだまだ多く存在します。

そんな状況において新型308が1800mmを突破しているのは苦しいところではありますが、それでも現行308より11mmほど小さくなっているとすれば、全幅1800mm制限があったとしても物理的にパレットに入れることはできるでしょう。
たった11mmのことですが、これは地味ですが大きなことです。


さて、寸法図だけ載せても芸がないので、新旧308のフォルムを比較してみました。
どうしても新型308のデザインが妙にマッスル感があるようではありますがシャープさに欠けるイメージがあり、現行308の方はシャープで線の細いイメージがありました。

また、最初にテスト車両の画像を見た際は、ボディはストレッチされていると思っておりました

しかし両者を合成してみたところ、寸法的には確かに現行308に比べてコンパクトになってはいるものの、全体のフォルムはそれほど変わらないことに驚きました。
(赤が現行308のシルエットです)

Compare_308.jpg
▲クリックで拡大

大きく違うのはAピラーが現行に比べて新型が少し立っていること、そしてホイールベースが伸びていること(ショートフロントオーバーハング)、そしてリアハッチ部分の傾斜を強くしている点でしょうか。

特にリアハッチが斜めに切られていた現行308に比べ、容積を稼ぐためにより箱型に近くなっています。
つまりストレッチしているように見えたというよりは、実際にストレッチしていたと言えるわけです。

EMP2プラットフォームの利点として、エンジンマウント位置を下げることで低重心が可能になったとアピールしていましたが、その割にはボンネット位置は現行と新型ではあまり変わっていないようにも見えます。


こうして見ると、改めてデザインというのは奥が深いと唸らざるを得ません。
っていうか当方の理解力がまだまだということなのでしょう。

その他のアップデート情報としては、懸案の自動変速機についてはどうやら当面は従来のEGCのアップデート版であるETG6が先行して搭載される模様。
(同じEMP2プラットフォームの新型C4ピカソではそうなっています)

ただし既報の通りPSAは新たな自動変速機を用意しており2014年中には投入という予定らしいので、日本市場にはそちらが入ってくることになるのでしょう。
(発売が2014年秋とずいぶん遅くなるのはこの辺りも関係しているのかもしれません)
 
また、昨日のエントリーにも書いたとおり、プリクラッシュセーフティについても24GHzミリ波レーダーとカメラを併用した追従型オートクルーズやレーンキーピングシステム、衝突防止ブレーキといった流行の機能は一通り搭載することになりそうです。
問題は標準にするかオプションにするか、そしてどのぐらい価格にするのか、といったところでしょうか。
 

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック