遅すぎたT25

T25andT27.jpg

T25の話が出たのが2010年。
そのEV仕様であるT27の話が出たのが2011年。

単なるデザイン試作だけでなく、製造行程を基本的にOEM供給とすることでビジネスモデルまで想定して提案されたT25/T27ではあったものの、その後市販化の話がまったく聞かれなかった。

おいらとしては日本市場においてはスマートが提唱したコンセプトの後継として一定の需要が見込めるんじゃないかと期待もしていたのだが、その間に欧州ではL7、日本でも超小型モビリティ導入実験などさまざまな動きがあった。

遅きに失した感もあるが、ゴードンマレーのT25/T27に関して、ようやく市販化のメドが立ったようだ。

Murray T25 and T27 confirmed for production

曰く、T25/T27に関しては、名称非公表の会社に売却することが決定し、2016年には販売開始予定とのことだ。

T25/T27は、全長2400mmx全幅1300mmx全高1400mmという寸法に前席中央に1名、後席2名という変則的なレイアウトの3人乗りシティカーとして設計されている。
T25は出力51bhpのスマートの660ccエンジンを、T27は34bhpの出力を持つモーターと12kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載したEVとしてアナウンスされている。

しかし、スマートのエンジンは600cc⇒700cc⇒1000ccと世代交代してはいるものの、660ccというのは存在しない。
しかも600cc/700ccのエンジンはとっくに生産を終了しておりどこから調達するのか?という点が非常に疑問に残る。

市販にあたってはけっこうな仕様変更が施されることも考えられ、正直言ってコンセプト通りのクルマが出てくるとは考え難い。

しかも、各自動車メーカーやベンチャーがパーソナルモビリティに関して様々な動きをしている状況においては、T25/T27が2016年にようやく市販化というのは残念ながらビジネスとして成立させるのは非常に難しいのではないか。

先進的なアイディアもタイミングを逃すと一気に陳腐化してしまう。
なかなか難しい世の中ではあるが、それでもこうしたチャレンジが続かないとおもしろくはないんだけどね。
 


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