欧州外比率の高まるPSA

 
欧州市場の低迷でドイツ系自動車メーカー以外は非常に苦しい経営を強いられているが、その大きな理由として販売の構成比が欧州に偏りすぎていたという点がある。

世界最大の史上となった中国、未だに潤沢な需要を抱える北米、今後の収益の柱となる南米やアジアの新興国といった世界の市場に幅広く展開できなければ、成長を維持するどころか経営を成り立たせる事すら難しい状況になりつつある。

特にフレンチ3社についてはこの戦略転換が急務となっており、計画通りに市場シフトが進むかが企業の命運を握っている。

ルノーは日産を傘下に、またバジェットブランドとしてダチアを抱えているため比較的グローバル率が高く、直近の2013年1月〜6月期における欧州域外販売比率が50%を超えたとの事。
欧州では-7%と大きく減少しているものの、アジア大洋州で+8%、中東アフリカで+7%と着実にシフトが進んでいる。

対するPSAも欧州域外シフトを進めており、経営再建の柱として2015年までに欧州域外での販売比率を50%に高める事を目標としている。


結果はどうだったかというと、2013年1月〜6月期においては41%に達しているとのこと。
中国で+33%、中南米で+22%と新興国での販売を大幅に伸ばしている。

昨年フランスに次いで大きかったイランの市場が西側諸国の金融制裁という政治的理由により撤退を余儀なくされたことで多額の損失を被った分を差し引くと、実質的には+7%の上昇ということになるので、移行がうまく進んでいるという印象だ。

中国でシトロエンが好調だったり中南米で208が好調だったりと、全体的な販売の回復はまだまだだが、それでも暗闇の中から光明を見出しつつあるようだ。
株価もここ最近はかなり持ち直しの傾向を見せており、市場のからの評価も概ね良好だ。

GMとの提携効果が現れるまでにはあと2年必要なので、それまでにプジョーブランドの高級路線へのシフト、DS Lineの中国専売車の投入などしっかり利益の出せるクルマの投入、C Lineのバジェットブランド化という大ナタを振るうことで市場の地ならしを済ませておかなければならない。

新型308/C4 Picassoを始めとするEMP2プラットフォームが本格的に立ち上がる2014年は正念場になりそうな感じだが、そうするとPSA全体からすれば小さな日本市場においてはどんな影響があり得るだろうか?

ここ数年のプジョーは欧州の方針より前から日本におけるプレミアムブランド化を狙ってみたものの今イチ成果が出ていなかったが、今後もこの傾向は続くことになるだろう。

一方でプジョーよりさらに高級かつ変態者の受け皿だったシトロエンは、C Lineのバジェットブランド化に伴い買いやすくなるのかもしれない。

個人的にはむしろこちらに期待したい。
日本人の好みからすると、現在のプジョーよりはシトロエンのラインナップの方が魅力的かつ受け入れられる余地があると思われるからだ。

今年の販売は低迷しているが、C Lineが次世代に切り替わるまでにディーラー網と販売ラインナップを充実させれば、むしろプジョーより伸ばせる可能性があるのではないかと。

まぁ、両ブランドとも力を入れてもらえればそれで構わないんだけどw

この記事へのコメント

  • プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社ではマネジメントに社有車を貸与しているが、マーケティング部ディレクターのシルバン・ヴォデヌは、飲酒運転を行っている。
    2013年08月20日 23:23
  • 海鮮丼太郎

    >名無しさん

    こりゃまたスゴいことを書かれますねw
    真偽は当方が確認しようもありませんが、マネジメントクラスに社有車が与えられるのは当然でしょうし、会食などで飲酒する機会もあるでしょう。
    あとは本人のモラルの問題になりますので、可能性については否定しませんので、コメントはこのまま残させていただきます。

    関係者が目を通しているようであれば、事実確認と当然守られるべき法律とモラルの再確認をお願いします。

    2013年08月21日 10:10

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