ビッグデータ界隈が賑やかでありますが、消費者側として注意しなければならないのは、個人の行動・購買履歴といったクリティカルな情報が、本人の同意を得ずに勝手に収集され、第三者に利用されることでしょう。
(他人の電話番号を勝手に第三者に漏らすことの倫理観はどうなってるの?とは思いますが)
・プリチャージに対する特典が基本的に無い
・使用履歴が50件しか保存されず明細確認に問題がある
・チャージ上限が2万円でショッピング用途では不足
しかし、それは逆に言うとこれらの購買履歴は
「どこで何を買ったか」
ビッグデータ的な観点からすると、特に移動履歴と紐付いた購買情報というのは魅力的な価値を持っているわけですね。
【Q】私のSuicaに関するデータの社外への提供をやめてもらいたいのですが
【A】
ご要望のお客さまには、お持ちのSuicaに関するデータを社外への提供分から除外いたします。
2013年7月26日からご要望の受付を開始することとし、原則としてご連絡をいただいた日の翌月以降のデータの提供から除外いたします。
なお、2013年9月25日までにご要望があった場合は、既に提供された過去のデータにつきましても除外したものに差し替えます。
ご要望のお客さまにおかれましては、ご本人がお持ちの SuicaID 番号(Suica 裏面のJE から始まる番号)を本文に記した電子メールを、下記の電子メールアドレス宛にご送信いただくか、下記の電話番号にご連絡いただき、同じく SuicaID 番号をお伝えください。
電子メールアドレス: jogaiyobo@jreast.co.jp(随時受付)
※ 頂いたメールは自動で処理をいたします。SuicaID 番号以外のお問合せ等をいただきましてもご回答を差し上げることはいたしかねますので、予めご了承ください。
電話:03-5334-1655
(土日祝日・年末年始を除く平日 10:00~17:00)
ちょうど元切込隊長メルマガでも言及されていました。
パッと読んだだけでは分かりにくいところではありますが、要するにSuicaでの履歴提供が嫌だってお客様は申し出てね、申し出る前の分も削除するし、って話です。
でも、これってですね、何ですでに提供されたデータをJR東が「あ。これは削除して欲しいという要望を出してきたお客様だ」って特定できるんすか、って話で。これって、読みようによってはJR東は日立に流した不可逆のはずのデータを照合可能な何らかの手法を保持してるぞって話になってしまいますね。これは大変なことですね。対応表をJR東は保持しているからそういうことができるわけで、もしそういう意図ではないとするならば早めに撤回しないといけない性質のものですね。しかも、「k-Anonymity(k-匿名性)」という統計情報のガイドラインに則ったものかもイマイチ良く分からん(日立に質問して回答待ち)ので、下手をすると提供されたデータそのものが可逆で特定可能なんじゃないのかしらと思ってしまうわけです。
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