新型207雑感

207
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プジョー主催の207発表会イベントに行ってきた。

1007発表会の時に比べると、ちょっとこじんまりしたイベントだったが、招待してもらって贅沢を言うつもりはない。
本来の目的である207シリーズをひと足先に見れたのだから、それはそれで有意義なことだ。
ってことで、会場には当初発売になる207の3車種に加えて、207ccと207GTIを持ち込む熱の入れよう。
こうしてBLOGなどで宣伝してもらう事を想定して、出せる情報は出そうってことなんだろう。
って、まんまと思惑にハマッてる俺様がここにいるわけだが。

で、207については正直言って現段階での購入対象にはなりえない。
だから、206からの進化という部分についてのみ興味があったわけだが、実車を見てまず感じたこと。

"よくできてるなぁ"



206からシルエットのデザインとしてはそう大きな進化はない。
ただ、確実に質感は上がっており、トヨタがBLADEでなんとか欧州基準に到達したと思ったら、軽く一つポンと前に出て行った感じだ。
206の安っぽさは、アレはアレで魅力だったが、デザインと質感を正常進化させたらこういうのが出来ました、という答えとして、207のキャラクターは非常にわかりやすい。
なんか、アウディのA3みたいな感じがした。

この質感から想像するに、恐らく運転させて楽しいだろう。
カラーリングもプジョーお得意の明るい原色系を用意しているので、このカラーリングだけでも所有する価値がある。
最初からパノラミックガラスルーフ車を投入してくる辺りも、単なるスポーティなHBではなく、+αの楽しみを持たせたクルマだというアピールになると思われる。


206シリーズは国内で累計5万台を販売したという。
207は正直それらのユーザすべてを取り込むことはできないだろう。
しかし、新たな顧客を呼んでくる可能性を秘めているので、どのような層にアピールをしていくのか、マーケティング戦略が重要だ。 
ただ、BMWと共同開発したという1.6Lのエンジンという以外にメカニック的に新しい要素が少ないのがちょっと気になるところではある。
2トロニックの導入を検討していたが断念したらしい、なんて話を聞くと、この辺の装備でVWがどんどん先へ行こうとしているのに比べると見劣りする。
モデル後半でもいいから、少しメカニカル的な部分でチャレンジをしてもらいたいものだ。

以下、ディーラーの営業マンとの話。

俺:『これだけ質感上がると、307と食い合いになりません?』
デ:『確かにその可能性はあるけど、307の装備を上質にして少し価格を上げる方針らしい』
デ:『値段が上がることでバッティングを避ける、ということのようで。』

うむ、その手があったか。

俺:『コンパクトといいつつデカ過ぎて敬遠する人もいるのでは?』
デ:『そんなこともあろうかと、206の最終在庫を多めに確保してある。』
デ:『今でもコンスタントに売れるし、数字も上げやすいし(笑)』
デ:『3月は一年で一番クルマが売れる時期だから、すぐにデリバリできない新車をこんなタイミングで発表しないで欲しい』

確かに、今週末は207のフェアを開催することになるわけだが、3月っつったら既存車種も含めて実売を稼ぐ時期なのに、のんきに発表会フェアをやってる場合でもない気がする。
なんせ、207の注文をとっても、3月の登録は難しく実成績には結びつかないんだから。
ってことで、冗談交じりに恨み言を言うディーラー担当の声は、結構本音だったと思われるw

それともう一点。

デ『淡路島でディーラー向け試乗会があったが、大和店の人間は来てなかったですね。』

さて、この話題はまた別の機会に。
  


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