プジョーさんの中の人、プロフェッショナル。
ぼく、シロート。
ってことで、プロに意見する素人というのは滑稽ではありますが、どうしてもツッコミたくてしょうがないので書かせて頂きます。
14日にプジョー欧州本国で308が発表されました。
それに伴って日本でもプレスリリースが出されております。
プレスリリースというのは事実関係を明確に説明しつつ、その題材の魅力をわかりやすくアピールすることが目的となります。
いいですか?もう一度書きますよ。
事実関係を明確に説明しつつ、その題材の魅力をわかりやすくアピールすることが目的です。
では、これを念頭に308のプレスリリースをお読みください。
「308を発表した」ということ以外、結局何を言いたいのかがよくわかりません。
初対面の小学生が、いきなり
読んでる方はたまったものではありません。
プレスリリースで大事なことは、冒頭の第一センテンスに必要な情報をきちんと網羅しておくことです。
いわゆる5W1Hというやつです。
いつ?(When)
誰が?(Who)
なぜ?(Why)
どこで?(Where)
何を?(What)
どのように?(How)
このリリースの中では、これらの要素が網羅されておりません。
というより、第一センテンスそのものが存在しません。
それにより、このリリースを読んだ大半の人が、「国内で308が発表された」と勘違いをしたのでしょう。
普通に読めば、誰でもそう思いますよね。
最後の方に
2013年9月10日にフランクフルトモーターショーで世界初公開し、2013 年秋よりヨーロッパで販売がされる予定です。と書かれていますが、じゃあ日本はいつから販売なのか?という肝心の情報がありません。
そんな問い合わせが殺到したのでしょう。
慌てて翌日にはこんな訂正が追加されました。
訂正追記(5 月15 日9:00)つまり、今回のプレスリリースは「欧州発表の内容を単に日本語訳して日本でも出してみましたよ」というだけの話であるわけです。
*日本での販売は、2014 年秋以降を予定しております。
当方のようにプジョーをうぉっちしていればそうした事は説明されなくてもわかりますが、マスメディアの人は欧州発表かどうかなんて事情は知った事ではありません。
日本語でのプレスリリースなのですから、日本市場でいつ発売されるのかの情報が必要なだけなのです。
つまり、伝えなければいけないことが入っておらず、伝えたいことだけを一方的に羅列したダメなプレスリリースの見本なわけです。
そういう事を防ぐために、第一センテンスに必要な情報をきちんと網羅しておくことが、プレスリリースとしての基本中の基本であり、ニュースバリューを高めるのに必要なわけです。
ということでシロートであるぼくが第一センテンスを考えてあげましたよ。
仏 オートモービル・プジョーは、新型モジュールプラットフォーム採用により洗練されたデザインと軽量化によって世界最高レベルの環境性能を実現した次世代世界戦略車となる新型308を欧州にて発表しました。この一文を冒頭に入れておけば、このリリースの意図することをまず最初にアピールすることができるでしょう?
日本への導入は2014年秋以降を予定しております。
一応、企業の広報活動なんですから、プレスリリースぐらいはちゃんと書いてください。
プレスリリースの書き方がわからないのなら、こんなわかりやすいページがあるので、ここ読んで勉強して下さい。
プレスリリース講座 by PRTIMES
まったく、シロートにこんな事指摘されて恥ずかしくないんですか?
っていうか、この内容でリリースにGOサイン出したPCJって、ちゃんと内部の広報チェックが機能してるんでしょうか・・・?
この記事へのコメント
ぽんすけ
察するに中の方は
売れないのは車が悪い、不出来なオートマが悪い。
と、思っておられる事でしょう。
上野さんって期待したほど出来る人ではなかったんだなーと言うのが最近の諸々に対する思いです。
昔六本木のイベントでプジョーのスタッフに色々質問を受けましたが、こっちの返答を都合よく解釈(改変)し、あらかじめ想定した範囲に誘導するような受け答えに、なんてアレなんだ、と思ったことを思い出します。。