今年の輸入車市場は年間25万台を超える?

 
VWの好調が一般のニュースでも報じられるようになった昨今の輸入車市場。
昨年は239,546台(国内メーカー除く)と、かなり復調を見せてきておりますが、今年はさらに前年対比でも10%以上の伸びを見せておりまして、久々に年間25万台の壁を突破するかもしれない、ということでちょっとトピックとして書いておきますかね。
※特に注意書きの無い場合を除き、当BLOGで扱う輸入車の定義は「海外に本社を置く乗用車メーカー」を意味します。商用車や国内メーカーの海外生産分の輸入分(日産マーチ、三菱ミラージュ、トヨタアベンシスなど)は含んでおりません。

そんなわけで、毎月輸入車の販売台数を発表しているJAIAから、2013年4月の実績が発表になりました。  

  2013年4月
VW 3,623
Mercedes-Benz 2,791
BMW 2,512
Audi 1,864
BMW MINI 1,156
Volvo 955
Fiat 489
Porsche 455
Peugeot 352
Ford 319
Jeep 240
Land Rover 215
Renault 184
Citroen 174
Alfa Romeo 144
Chrysler 113
Cadillac 66
Chevrolet 63
Dodge 61
smart 54
Ferrari 47
Jaguar 34
Lotus 33
Maserati 27
Aston Martin 27
BMW Alpina 22
Bentley 20
Lamborghini 14
Mclaren 11
Lancia 8
Rolls Royce 7
Hummer 5
Rover 5
Others 4
GMC 3
Morgan 3
Hyundai 2
Maybach 1
Pontiac 1
Kia 1
Buick 1
小 計 16,106

4月の台数順で並べると、やはり強いドイツ勢に加えてプジョーやフォードといった大衆車メーカーを差し置いてポルシェが売れているというのは、景気が上向いている時によく起こる現象です。
それに加えてLand Roverのイヴォークも富裕層に好まれることから数字を伸ばしております。
また、昨年は実績の無かったMclarenも数字を着実に積み上げてきていますので、赤坂のショウルームも一定の効果はあったようですね。

で、1月からの累計台数を見てみるとこんな感じなわけです。

1月~4月
  本年 前年 前年対比(%)
VW 21,770 18,786 115.9
Mercedes-Benz 14,578 12,747 114.4
BMW 12,523 11,649 107.5
Audi 9,305 7,793 119.4
BMW MINI 5,193 5,362 96.8
Volvo 4,201 3,932 106.8
Peugeot 1,914 1,951 98.1
Fiat 1,679 1,752 95.8
Porsche 1,454 1,320 110.2
Jeep 1,441 1,468 98.2
Ford 1,355 1,177 115.1
Renault 1,153 957 120.5
Land Rover 1,136 500 227.2
Alfa Romeo 1,023 1,383 74.0
Citroen 1,011 1,328 76.1
Chrysler 667 229 291.3
Cadillac 356 247 144.1
smart 345 259 133.2
Chevrolet 331 368 89.9
Jaguar 323 363 89.0
Dodge 267 375 71.2
Ferrari 191 148 129.1
Maserati 121 102 118.6
Lotus 114 101 112.9
BMW Alpina 83 21 395.2
Aston Martin 74 44 168.2
Lamborghini 66 42 157.1
Bentley 63 48 131.3
Lancia 37 62 59.7
Rolls Royce 33 26 126.9
Mclaren 31    
Hummer 17 40 42.5
Rover 15 24 62.5
Morgan 14 5 280.0
GMC 12 16 75.0
Hyundai 8 14 57.1
MG 5 5 100.0
Pontiac 5 5 100.0
Buick 3    
Maybach 3 3 100.0
Kia 2    
Saab 2 7 28.6
Autobianchi 1 1 100.0
PROTON 1    
Bugatti   2  
Detomaso   1  
RUF   1  
Ssangyong   2  
Zagato   1  
Others 20 17 117.6
小 計 82,946 74,684 111.1

全体で前年対比111.1%となっており、このペースは前回年間25万台を突破した2002年よりハイペースだったりします。
この原動力となっているのはMercedes-Benzの新型Aクラス、VolvoのV40、Fordのフォーカスという魅力的なCセグメント車の発売、そしてVWのup!といった戦略的小型車によるけん引効果が大きいわけです。

そして後半のトピックとしては先日から先行予約の始まった新型ゴルフがあるわけで、このペースで行けば間違いなく年間25万台の壁を久しぶりに破ることになりそうであります。

輸入車市場における年間25万台というのは象徴的な数字です。
1996年にピークを迎えた後、長らく輸入車市場は25万台近辺で推移してきましたが、リーマンショック以降2009年には年間16万台と大幅に落ち込んでしまいました。

そこからのまさしくV字回復を見せてきているわけですが、もちろん景気の持ち直しによる富裕者層が戻ってきたことと、昨今の国産メーカーがエコカー一辺倒に走ったことに嫌気をさして輸入車に乗り換えた層が増えてきたわけです。

25万台に戻したところからさらに輸入車は市場を広げることができるのか?
何度も書いてきましたが、VWは国産車からの乗り換えを積極的に促し、2018年までに現在の2倍近くの年間11万台の販売目標を立てました。
(もっとも、抱えている爆弾がいつ破裂するかという別の問題もありますが…)

メルセデスは高齢化しつつあるユーザ層の若返りを図るためにAクラスを皮切りに若年層向けのマーケティングを始めました。

BMWは低燃費ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドとあらゆるニーズに対応するラインナップを揃えました。

フォードは欧州市場で評価の高い車種の販売を再開しました。

フィアットはコンパクトでかわいい新型パンダを展開します。

クライスラーはランチアのブランドをクライスラー車として販売を始めました。

各社いろんなチャレンジをしております。
当然、脱落組も出てくることでしょう。

そんな中で日本に輸入車が根付くのか?
これからが正念場でもあり、楽しみでもあります。
 
 

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