ガンダム無双に思うこと

 
初回販売数で歴代タイトル1位の座を早くもゲットしたとの噂もある、PS3用キラーソフトと注目されていた、ガンダム無双であります。
無双シリーズっちゅうのは光栄が嫌いなのでよく知らんのですが、ワラワラと出てくる敵を爽快になぎ倒していく三国志時代のキャラを使ったアクションゲームだそうですが、それをガンダムのキャラを使ってやってしまおうというのがガンダム無双のコンセプトってことで。

とりあえずミッションモードらしきものがあるのでそれを始めると、特定の条件を満たせばクリアできるということなのですが、要は味方がやられないようにしつつ敵を切って切って切りまくればいいわけで、初心者でも安心して楽しめるところはいいですな。

1000機のザクを相手にバリバリなぎ倒していく様は、確かに爽快ではあります。
最初の10分ぐらいは。

1つのミッションをクリアするために与えられた時間は90分。

90分ですよ。



まぁ、ボーっと突っ立ってるだけの敵モビルスーツをサクサクと切りまくるのにそれほど手間は掛からないものの、さすがにこれを90分(実際はもっと早く終わらせることができるが)続けるのはなかなか根気が必要だったりするわけで、300体、400体と切りまくってもまだ終わらない。

いい加減疲れてきた頃に、中ボスとも言うべきランバラル、その次はラスボス的位置づけの黒い三連星と対決することになる。
しかし、ステージ1の部隊はオデッサ作戦であり、そこにランバラルのグフと黒い三連星のドムが一緒に出てくるっていうのは、設定的におかしいんじゃないかなぁという気にさせられる。

この状況は次のステージ以降も続き、ソロモン攻略戦にシャアが出てきたり、ソロモンで指揮を執ってるのがキシリアだったりと、あんまし原作に対する愛というものが感じられない。

終始こんな感じなので、既存のガンダムゲームに見られる原作の名シーンの再現っていうベクトルとは逆を向いてしまっている。
まぁ、ザクが1000機出てくる時点で原作もくそもあったもんじゃないのだが。

あたまを空っぽにして切りまくるという遊び方なら悪くはない。
初代ガンダム以外にあまり思い入れがないライトユーザーにとってはこれでいいのかもしれんが、PS3を買うような連中がターゲットで、しかもガンダムの名前を冠しているのだからやはり原作に忠実という線は守って欲しかったなぁ、と。

で、おいらが感じた率直な感想。
このゲームは、PS2.5世代のゲームだなぁ、ということ。
モビルスーツはいっぱい出てくるものの、それらの動きにあまり拘りは感じられない。
いっぱい出てくることにのみ神経を使ったという感じなのよね。

カタパルトからガンダムが発進するシーンでも、Gでサスペンションが沈むようなアクションを見せずに人形のように飛び出していく。
敵モビルスーツはいっぱい居るものの、ほとんどが棒立ちでちっとも攻撃してこないし、叩き切ったら壊れるものの、そのやられパターンは少ないし。
ひとつひとつの動きにこだわりが感じられないわけだ。

PS3に求められる次世代ゲームっていうのは、こういうモノじゃないと思うんだよなぁ。
っていうか、こんなもんでいいんかね?

おいら的にPS3のゲームで唯一スゲぇ!って思っているのがモーターストームという海外モノだったりするのだが、それに比べると明らかに旧世代のゲームだし、驚きもなかったし、何よりPS3じゃなくてもいいジャンという気にさせられた。

世の中のゲーム好きはガンダム無双をどう思ってるんだろう?

疑問ばかりが浮かぶ、ガンダム無双だったのでした。
 
 

この記事へのコメント

  • ノーマル・ロム・ゲスト

    ガンダムなら何が何でもやるバンダイ
    2007年03月06日 23:10

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