慎太郎にダメ出し…三宅島公道でオートバイレース構想
宮城氏は、都とともに大会を主催する日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)から「どうすれば公道レースができるか?」という依頼を受け、昨年7月から三宅島を4回訪問、予定コースの外周道路(30キロ)などを視察・試走した。
その結果、
(1)幅員が6-7メートルと狭く道路沿いに家屋や石垣などがある。クラッシュパッド(緩衝材)などで対策しても安全性は不十分
(2)都内の総合病院まで最短40分かかり、救急設備も不十分
(3)車両の安全地帯がなく、事故の場合は2次災害が懸念される-などと判断。
「絶対に公道レースはやってはいけない」と結論づけ、「小さくてもいいからサーキットを作るべきだ」と提案した。
当然コースの安全性なんていう部分はきちんと検証がなされ、問題ないという確認の元、レース開催が発表されたものとばかり思っていた。
初めに結論ありき、という表現は、石原閣下の考えからするとわからん気もしないでもない。
ただ、以前の閣下であれば、その辺のバランス感覚はうまくとっていたはずだが、どうも最近の言動にはこのバランス感覚というものがあまり感じられない。
石原都政におけるバランス感覚とは、すなわち優秀なブレーンによる下準備が優れていたからこそ成り立っていたと思うのだが、最近の違和感はこのブレーンの活躍が感じられないことによるものが大きい。
人材が離れたのか、ブレーンの言う事を閣下が聞かなくなったのか、そのどちらかだろうが、もともと石原閣下っつう人は一人では何もできん人物であるからこそ、ブレーンが力を発揮して支えてきたわけだ。
そういう意味では、多選と権力集中が招いた結果という気がしないでもない。
東京という、常に攻め続けなければならない都市においては、石原閣下のようなリーダーシップは必要なのだが、現状のままでは老害などという批判を跳ね除けられるほどの指導力を発揮するのは難しいだろう。
かといって、閣下に代わる適当な人材がいないということが、東京にとって、いや日本にとっての大問題なんだよなぁ…
とりあえず、三宅島レースは安全性の確保という点をきちんと解決して、誰もがハッピーになれるようなイベントになんとしてでも持っていってもらいたい。
発想そのものは悪くないんだからさ…
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