ザ・外部入力バトル

 
 
結構なゲーム好きのおいらではあるが、意外と接続とか音響にはこだわらない。っていうか、面倒なのでこだわるのをやめた。
所詮はゲームなので、遊べればいいやってことで、HDMI推奨の最新鋭ゲーム機であるPS3と、皆で楽しめるWiiについては、リビングの32インチブラウン管モニタ(D4端子付)に接続して使っている。

しかも、D4端子は既にHD/DVDレコーダーとの接続で埋まっているので、PS3とWiiは前面に付いている外部入力端子を繋ぎ変えて使っている。
昔のおいらだったらD端子は当たり前、最低でもS端子だったのだが、WiiもPS3も本体に付属するAVケーブルを使ってビデオ端子に繋いでいるだけだ。
(Xbox360は、別の部屋の液晶モニタにD端子接続されているが、ここ1ヶ月電源が入っていない)

で、この外部入力は1系統しかないため、何のゲーム機が接続されるかというのが、露骨に我が家における利用率を表す指標になる。

実は、おとといまではしばらくPS3が接続されていた。
モーターストームRailfan、そしてトロステーションを1週間に1度ぐらいのペースで遊んでいたからだ。

Wiiについては、スポーツとはじWiiがひと段落してしまい、次のソフトをどうするかというちょっと休憩ムードになっているのも影響している。

しかし、2日前に任天堂より『突然ですが』という便りが届いた。
Wiiの面白いところは、こうして何かお知らせがあった場合、前面のブルーランプが点灯して、メッセージがある旨自己主張してくるところだ。
今回実装されたのは『みんなで投票チャンネル』という、PS系の『みんなの○○(例:みんなのゴルフ)』という名前を微妙に連想させる内容のコンテンツだ。

screen2.jpg

やることは簡単。
質問に対して自分の思う方に投票して、それが全国、全世界中の人間はどう思っているのか?という結果としてみることができる。

システム的にはなんら目新しいものはないが、その結果によって自分の分身であるMiiがかわいらしくリアクションを取る。
今後いろんな質問が世界から発信されてくるだろう。
世界の連中はどう思っているんだろうか?
そんなことを知るきっかけになるから、Wiiの電源を入れたときはとりあえず投票チャンネルを起動することになる。
これでまたしばらく、おいらのテレビの外部入力にはWiiが接続され、活用されることになるだろう。

飽きらそうになった頃に何かトリガーになるような話題を投入する。
任天堂がWiiでやりたかったソフトとハードの連携した遊び方が見事に実現されており、しかも今回は事前に何の告知もなくサプライズ効果を狙って投入されたサービスだということを考えるに、任天堂の周到さというか、Wiiを使った提案に真剣に取り組んでいる姿勢が見て取れる。

おそらく投票チャンネルもいつかは飽きられるだろう。
その頃には、何かまた別のサービスが登場しているに違いない。
そして、おいらの家の外部入力は、またWiiに占拠され続けるわけだ。

PS3も同様のサービスを後追いで追加しているが、任天堂がこのペースで仕掛けてくるとすれば、ソニーはPSに関するリソースの半分以上を、何か新しいサービスを考えるプロジェクトに投入でもしなければ、とても太刀打ちできないような気がした。
トロステーションだけでは、毎日電源を入れるだけの根拠に成り得ないんだよ…
しかも、トロステーション以外にゲームで遊ぶことがほとんど無いっていうのは余程深刻だ。

「PLAYSTATIONはゲーム機ではない」という割りにただのゲーム機としてしかアピール出来ていないのとは反対に、ゲーム機であるというWiiがリビングでいろんな使われ方をしているというのは、皮肉を通り越して涙が出てくる。

最近目立った発言の無い我らがクタタンであるが、今頃何を思っているんだろうね?
今までの戦略は誤りであったと公で認めることで、PS3は世間のマイナス評価を一気にゼロまで持っていくことができると思う。
そこから改めてスタートを切るのでも遅くはない。

6万円も出したんだから、せめてもう少し楽しませて欲しい。
場合によっては、ほとんど使わなくなったVHSビデオの端子を明け渡してもいいかな?と思っているのだが、現在の稼働率ではとてもビデオをどけてまで常時接続するほどではない。
そこまで我が家においてのPS3の立場は弱いということだ。

この記事へのコメント

  • poot

    常時遊べる状態でないと、電源を入れる動機も希薄になるから、PS3の立場はどんどん弱くなるだろうね。
     
    BDソフトっていったって、大して面白いタイトルも出てないし、値段が安いわけでもないし。
     
    2007年02月17日 11:39

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