いろいろ考えなくちゃならなくなってきた。
お金のこととか。
ノルマとか。
効率とか。
エコとか。
リサイクルとか。
グローバルなこととか。
でも、それはゴールじゃない。
それがすべてじゃない。
いつだって、僕らを突き動かすのは、好奇心だ。
好きなことをやるだけで、食ってはいけない。
でも、好きなことをやらなかったら、人生はつまらない。
面白いから、やる。
ホンダの新しい企業CMが放映された。
しかし、おいらの感想は渋い。
まだまだなんだよ。
この、「面白いから、やる。」というのは本田宗一郎の考え方であって、ホンダの原点とも言えるフレーズだ。
だからこのフレーズを使うことの意味はよくわかる。
一方で、今のホンダが問われているのは、本当に「面白いから、やる。」を実践できているのか?その結果がいまのホンダのクルマなのか?という巷の疑問に対する答えだ。
改めて説明の必要も無いと思うが、これは前回の「負けるもんか。」の次にホンダが打ち出してきた企業CMだ。
いろいろ考えなくちゃならなくなってきたことは、ホンダに限らずすべてのクルマメーカー、ひいてはすべてのモノづくりの現場において共通している悩みだろう。
登録車の年間販売の半数がハイブリッド車になってしまい、その大半をトヨタ車が占めるという状況にあって、ホンダとしても言いたいことがあるのはよくわかる。
それがすべてじゃない、と。
その言葉を発するからには、ホンダが何を提示するのか、そろそろ具体的なビジョンを見せてくれよ、って話に行き着く。
少なくとも、「負けるもんか。」から9ヶ月も経ったんだからさ。
今回のCMは、前回指摘した"Do you have a HONDA?"キャンペーンに近い映像になっている。
エンジンのついた機械の楽しさとかが伝わってくる映像だ。
そしてASIMOを走らせることで、未来へと続いてくイメージを演出している。
こういう路線は好きだ。
この、「面白いから、やる。」というのは本田宗一郎の考え方であって、ホンダの原点とも言えるフレーズだ。
だからこのフレーズを使うことの意味はよくわかる。
一方で、今のホンダが問われているのは、本当に「面白いから、やる。」を実践できているのか?その結果がいまのホンダのクルマなのか?という巷の疑問に対する答えだ。
改めて説明の必要も無いと思うが、これは前回の「負けるもんか。」の次にホンダが打ち出してきた企業CMだ。
いろいろ考えなくちゃならなくなってきたことは、ホンダに限らずすべてのクルマメーカー、ひいてはすべてのモノづくりの現場において共通している悩みだろう。
登録車の年間販売の半数がハイブリッド車になってしまい、その大半をトヨタ車が占めるという状況にあって、ホンダとしても言いたいことがあるのはよくわかる。
それがすべてじゃない、と。
その言葉を発するからには、ホンダが何を提示するのか、そろそろ具体的なビジョンを見せてくれよ、って話に行き着く。
少なくとも、「負けるもんか。」から9ヶ月も経ったんだからさ。
今回のCMは、前回指摘した"Do you have a HONDA?"キャンペーンに近い映像になっている。
エンジンのついた機械の楽しさとかが伝わってくる映像だ。
そしてASIMOを走らせることで、未来へと続いてくイメージを演出している。
こういう路線は好きだ。
少なくとも、「負けるもんか。」よりは踏み込んだ表現になっている。
ただ、そのメッセージの先に何があるのか?
その部分の提案が見えてこない。
「面白いから、やる。」
多くの失敗の中から生み出される、ホンダならではの提案とは何なのか?
現時点において、それは「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」のことになるだろう。
しかしこの「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」というキーワード、どうも一般の認知度が低い。
「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」はホンダの次世代のパワートレインの総称ということになっているが、言うなればこれはマツダで言うところの「SKYACTIV TECHNOLOGY」と同じだ。
リソースの限られるマツダは、「SKYACTIV TECHNOLOGY」にすべての力を注ぎ込み、このキーワードを徹底的にアピールすることでそのブランド化に成功した。
成功したものの、ディーゼルばかりに注目が集まりすぎて、「SKYACTIV=ディーゼル」という矮小化された認知が広がってるのはマズい傾向だとは思うが。
それに対してホンダの「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」は、すでに発売されているN BOXから順次採用しているというのに、それをホンダ自身がちゃんとアピールしているようには思えない。
実際、「負けるもんか。」のCMにも、今回の「面白いから、やる。」のCMにも、「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」はまったく出てきていない。
ホンダはいったい、何をアピールしたいんだろう?
企業CMで必要とされるのは、「真摯な姿勢のアピール」と「具体的なビジョン」だ。
ただ、そのメッセージの先に何があるのか?
その部分の提案が見えてこない。
「面白いから、やる。」
多くの失敗の中から生み出される、ホンダならではの提案とは何なのか?
現時点において、それは「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」のことになるだろう。
しかしこの「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」というキーワード、どうも一般の認知度が低い。
「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」はホンダの次世代のパワートレインの総称ということになっているが、言うなればこれはマツダで言うところの「SKYACTIV TECHNOLOGY」と同じだ。
リソースの限られるマツダは、「SKYACTIV TECHNOLOGY」にすべての力を注ぎ込み、このキーワードを徹底的にアピールすることでそのブランド化に成功した。
成功したものの、ディーゼルばかりに注目が集まりすぎて、「SKYACTIV=ディーゼル」という矮小化された認知が広がってるのはマズい傾向だとは思うが。
それに対してホンダの「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」は、すでに発売されているN BOXから順次採用しているというのに、それをホンダ自身がちゃんとアピールしているようには思えない。
実際、「負けるもんか。」のCMにも、今回の「面白いから、やる。」のCMにも、「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」はまったく出てきていない。
ホンダはいったい、何をアピールしたいんだろう?
企業CMで必要とされるのは、「真摯な姿勢のアピール」と「具体的なビジョン」だ。
上記2本のCMで、前者の説得力は十分アピールできている。では後者はどうなんだ?という話になる。
具体的なビジョンを明示してくれれば、視聴者はそこにカタルシスを感じることができる。
そして共感はよりいっそう深まる。
アプローチはじゅうぶん魅力的だし、ホンダの開発の人々が苦しみながらも次のステップへ進むために努力していることは、言われなくてもわかっている。おいらはね。
具体的なビジョンを明示してくれれば、視聴者はそこにカタルシスを感じることができる。
そして共感はよりいっそう深まる。
アプローチはじゅうぶん魅力的だし、ホンダの開発の人々が苦しみながらも次のステップへ進むために努力していることは、言われなくてもわかっている。おいらはね。
しかし一般の消費者に対し、ホンダという企業、そして生み出されるクルマへの興味を喚起させるには、さらにもう一歩踏み込んだ表現が必要だろう。
あの不快なトヨタの「ReBORN」シリーズよりはるかにまともなCMになる可能性があるからこそ、メッセージを的確に込めたCM作りをして欲しい、と思うわけだ。
何度も言うが、ホンダは海外では世界トップクラスのメッセージ性のあるCMを作っている。
それを日本でもやってくれよ、というシンプルな話だったりする。
ホンダはやれば出来る子。
だからこそ、まだまだこのレベルではいけないのだ。
あの不快なトヨタの「ReBORN」シリーズよりはるかにまともなCMになる可能性があるからこそ、メッセージを的確に込めたCM作りをして欲しい、と思うわけだ。
何度も言うが、ホンダは海外では世界トップクラスのメッセージ性のあるCMを作っている。
それを日本でもやってくれよ、というシンプルな話だったりする。
ホンダはやれば出来る子。
だからこそ、まだまだこのレベルではいけないのだ。
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