
そんなわけで、開発が1982年、ゲーセンで稼働したのが1983年ということもあり、何故か今年とと来年が『ゼビウス』の30周年であるらしいのですが、今年はスプライトとのコラボレーションで妙なコンテンツがリリースされたりしました。
「スプライト × ゼビウス」(すでにサービスは終了)
それに対して、真の30周年ともいえる2013年において、何か動きがあるのか?というと、方々にアンテナを張ってはいるものの、新作の情報はあまり聞こえてきません。
書籍も出なければDVDも特になし。
過去作品の再発も無く、一度復刊した小説版「ファードラウト伝説」も再版される話もないといった状況で、ナムコを代表する作品としてはあまりに寂しい状況になっております。
ちなみに、20周年の時も目立った動きはありませんでしたので、ナムコ自身がゼビウスであんまり商売するつもりが感じられないようであります。
パックマンはあれだけ賑やかにやったのにね。
とはいいつつ、兆候が全くないわけでもありません。
iPhone用アプリの「namco Arcade」を起動すると、上記のようなロゴが出てくるようになりました。
新規にデザインを起こしたということは、何かやる気はあるわけです。
その第一弾として、情報が解禁されたようなのでご紹介しておきましょう。
やっと言えた!僕ら namco soundsにとってかけがえのない存在であるゼビウスに、感謝の気持ちを込めて、「ゼビウス30周年アニバーサリートリビュート」アルバム製作中!、2013年1月末頃、iTunesで配信!エリア16にちなんで全16曲!
— 矢野義人さん (@yoshihito_yano) 11月 17, 2012
そう、ゼビウスをトリビュートした16の楽曲による「XEVIOUS 30TH ANNIVERSARY TRIBUTE」が制作されることになりました。
えー?
ほんとにー?
すごーい!!
スタートとネームエントリー以外はたった4小節の32音の繰り返しだけで構成されたBGMからどれだけのイマジネーションを広げて16もの曲を制作したのか?
非常に興味深いわけです。
参加しているミュージシャンはバンダイナムコスタジオ(NBSI)所属のクリエイターな方々で、川田さんや大久保さんといったお馴染の名前が上がってたりしております。
外部からは塊魂でクレジットのある中塚武、三宅優の名前もあったりするものの、外部からミュージシャンを招くというより、ナムコ関連の“わかってる人”による鉄壁の布陣という体制で制作された「ゼビウス愛」溢れた内容になっております。いや、なると思われます。
XEVIOUS 3D/Gでアレンジを担当しためがてん細江師匠他スウィープな方々の名前は残念ながらありません。
まぁ、いろいろあるのでしょう。
販売はCDメディアではなく、iTunesによる配信のみとなっておりますが、これもまた時代なのでしょう。
ライナーノーツに相当するものを別途用意してくれればいいんですが、単に並べるだけだと配信限定トリビュートアルバムとしては不完全だと思います。
ぜひともここは特設ページを別途設けるか、iTunesでの作品解説を充実させて頂きたいものです。
そんなわけで、オリジナルのアーケード版(および新作)を今プレイできるプラットフォームをざっと洗い出してみると・・・
■XEVIOUS(アーケード版)
・Wii(Virtual Console Arcade)
・XBOX360(Live Arcade)
・iPhone(namco Arcade内アプリ)
■XEVIOUS(アレンジ版)
・PlayStation3(ナムコミュージアム.comm内アプリ)
・Nintendo3DS(eShopアプリ)
■SOLVALOU(関連作品)
・Wii(Virtual Console Arcade)
その他にもいくつかパッケージ版の中に収録というのがあったりしますが、上記のタイトルはすべてダウンロード購入するタイプのものになっております。
時代だねぇ・・・
とりあえず2013年はトリビュートアルバムで真の30周年商法がスタートするわけで、当然のことながら新作もしくはそれに準じたタイトルの発表があるものと期待しているわけですよ。
ゼビウスを取り巻く状況がややこしいことになっているのは、ナムコの中の人の心理的な要因という部分があるだけなので、お願いだから好きな連中が集まって好きなことやるのを邪魔だけはしないで下さいよ、とだけ申し上げておきます。
じゃ、そういうことで。
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