PSAとトヨタの共同事業としてAセグメントに2005年に投入された107/C1/Aygo。
可能な限り部品を流用し、チェコの工場で生産することで低価格を実現したこのモデルもモデル末期を迎え、販売的には低迷を続けている。
VWのup!(Citigo/Mii含む)という強力なライバルが現れる中、次世代をどのように開発するのか?なんて話をするほどPSAに余裕はなくどうすんの?とか思ってたわけですが、共同で生産することになりそうでありまして。
New Peugeot 108 to be built with Toyota
ご存知のとおりPSAはBMWからのエンジン調達、フォードとのディーゼル共同開発、GMとの資本提携、加えてトヨタとの商用車に関する提携などさまざまなアライアンスを組んではいるものの、GMとの提携話の停滞がすべてのアライアンスに影響を与えてしまっております。
で、量販車種にも関わらず2005年発売とモデルサイクルが最も長くなってしまった107/C1/Aygoについては、次世代の開発は実質的にトヨタが行う形で進められるようであります。
先月末に次世代Aygoと思われるテスト車両のニュースが出回っております。
Toyota Aygo spotted
次世代Aygoは£8000ぐらいのエントリーグレードから2気筒1.0Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドモデルまで想定されるようでありまして。
iQの失敗があったものの、ジュネーブショー
FT-Bhを発表してプラットフォームから再度構築しなおしたAセグメントのクルマを開発してたりするので、ハイブリッドのパワートレインはこれを持ってくる可能性がありますね。
そうすると、高度なエンジニアリングが必要になるので、この辺りをPSAに任せておくといつまで経っても完成しない懸念もあるわけでありまして。
いずれにしても、PSAは共同開発といいつつ、実質的にはチェコの工場で共同生産して、フロントマスクを多少手直ししたOEM調達に近い展開になるものと予想しております。
当然PSA向けにハイブリッドは設定さいないでしょうが。
そういえば、107については一度日本への導入を検討したことがあったそうですね。
残念ながら検討した時期が遅かったのと、市場性の問題から導入は断念されましたが、108が実質的なOEMだとすると、こちらの導入も難しいのかもしれません。
up!に対抗するエントリー車種は必要だと思いますが、AMTをなんとかしないと1007の二の舞になってしまいますし・・・
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manotaka