プジョーの自転車を修理するためにお店に行ったら、あまり見かけない自転車が目に留まりまして。
最近はVWブランドの自転車なんてものがあるんだねぇ。
自動車メーカーは、ブランド展開の一環として、自社ブランドのオリジナル自転車を公式に展開する方法と、他のメーカーに名前だけ貸してOEM展開する2パターンがあるわけですが、今回のこれは後者にあたります。
ってことで、GSジャパンのWEBがありました。
Volkswagen 2012年自転車カタログ
VWの公式サイトを見ると、意外なことにVW公式の自転車ラインナップはありませんでした。
つまり、VWのロゴの付いた自転車は、このOEM品のみということになります。
この手の安いOEMの自転車は昔から結構ありまして。
「HAMMER」「JAGUAR」「RENAULT」「CHEVROLET」・・・こんなロゴの入った自転車をよく見かけたことがあったと思います。
これはクルマメーカーが名前の使用権だけを販売して、企画は自転車のメーカーが行うという形の商売だったりするので、公式ライセンス品だけどオフィシャルな自転車ではない、というなんだかわからない製品だったりするわけです。
ひと昔前はプジョーもこの手の安い自転車に名前貸ししていた時期がありましたが、これによってプジョーというブランドの認知度が高まったわけですから、一概に悪いとも言えませんでしたね。
ただ、プジョー自身も一時期オフィシャルで自転車を販売していましたので、本物と偽者といった対立がオーナーの間で勃発したりもしました。
実は今でもプジョーのアクセサリー品のひとつとして、プジョーオフィシャルの自転車を在庫で持ってたりするんですが、すでに製造は終了しており部品の調達も難しいとのことで、大々的に販売する予定は無いんだそうです。
その代わり、サイクルヨーロッパがプジョーブランドに相応しい中級クラスの自転車を企画、販売をしていたりします。
昨今の健康志向も相まって、クルマメーカーも自社ブランドの自転車を用意したりして、ブランド価値を高めようといろいろ画策しております。
有名なところではBMWがオフィシャルの自転車を割と熱心に販売してますね。
BMW Bikes(Official)
青山通りにもBMWの自転車専門店があったりして、けっこう賑わってます。
メルセデスベンツも最近自社ブランドでMTBをラインナップして販売を開始しています。
Mercedes-Benz Mountain Bike(Official)
ルノーも同じように公式のラインナップを持っていますが・・・
Renault Bike Collection(Official)
一部でOEM品の販売もしているという状況です。
サイクルベースあさひOEM Renault Cycle(OEM)
他にもBMW MINIなんかも自社ブランドの自転車を展開していたりと、探せばもっと事例はあるんでしょう。
各社戦略はさまざまですが、自社のロゴの入った自転車を販売することは、ブランド名認知度を高めるために重要な施策になりつつあります。
クルマを買ったら、同じブランドの自転車が欲しくなるのは当然です。
また、中高生などがよく知ってるクルマメーカーの自転車は、なんとなくカッコよく見えて欲しくなったりするもんです。
将来の潜在顧客獲得のためにも、ここでブランド認知度を高めておくことは大切なんですね。
自社ブランドの自転車は価格が高く、3万円以下のOEM品は品質がイマイチだったりするわけですが、それでもクルマのブランドロゴの付いた自転車を欲しがる層は確実にいるわけですから、うまい具合に商売に結びつけることは、悪いことではないと思います。
この記事へのコメント
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また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。