ちょーてきとーなJOCTYこたえあわせ その1

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さーて、1回目のこたえあわせの時間だよー。
日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下JCOTY)の10ベストカー(最終候補)が発表になってるよー。
ってことで、おいら予想がどれぐらい当たってるか見てみましょー。

 × アクア
 ○ 86/BRZ
 ○ ノート
 ○ N BOX/N BOX+
 ○ CX-5
 ○ up!
 × 911
 ○ 3シリーズ(セダン/ツーリング)
 ○ DS5
 ○ レンジローバー イヴォーク

10分ぐらいでちょーてきとーに考えた割に、的中率8割というのは大したもんでしょ?w

10月実績でプリウスを抜いて、日本で一番売れたクルマになったアクアが今年を代表する1台の最終候補に入らないというのはどういうギャグだと思いますが、JCOTYの基準は売れていることよりも別のところに価値を見出しておられるようです。

その代わりにワゴンRが入ったわけですが、確かに中身は大刷新&大革新してはいますが、選考委員のハートを掴むほどのインパクトがあったとも思えませんけどねぇ。
それと、ジュリエッタが入るっていうのはちょっとアレな気もします。

ほいでもって、11月21日に最終選考、11月29日に結果発表ということになるわけです。

その間、各メーカーは評論家の皆さんを全力で接待するわけでありまして、有形無形を問わずさまざまな便宜が図られることになります。
これはもう、伝統行事のようなものですから、目くじら立てる話じゃありません。
こういうもんだと思っておけばいいのです。

で、結果予想でありますが。
前回予想と変わっておりません。

【日本カー・オブ・ザ・イヤー】 86/BRZ

【インポート・カー・オブ・ザ・イヤー】 up!

【実行委員会特別賞】 CX-5


JCOTYが単なる内輪のお祭りから脱しきれないのは、選考結果とともにきちんとしたメッセージを世界に対して発しないからです。

なぜ選考委員はそのクルマを選んだのか。
日本という特殊なモビリティ環境において、クルマは本来どうあるべきか。
そして、エネルギー問題を抱えながら、クルマの未来をどう描いていくべきか。
それは単にクルマという商品だけの話ではなく、インフラ、環境、維持コスト、税制といった様々な視点からの提言としてまとめなければ意味がありません。

昨今の若者のクルマ離れブームに始まって極端なエコカー&軽自動車シフトは、明らかに消費者がクルマの所有において維持コストをトッププライオリティに考えている結果であり、いわば生活防衛に走っていることを明確に示しているわけです。

クルマを所有することを負担に感じている。
しかし生活の足としてクルマは手放せない。
だからといって妥協したくないという層に向けてホンダが放ったN BOXがウケた理由は、こうした延長線上の話であるわけです。

その意味で、今年を代表する一台を選ぶとすると、名実ともにN BOXだと思うわけですが、おそらくCOTYを受賞することは無いでしょう。

その代わりに選ばれるであろう86/BRZが果たして今年の日本を代表するクルマとして世間一般の支持を得られるかどうか?甚だ疑問なわけですな。

開発にまつわる紆余曲折とか、時代的な意味とか、言いたいことはわかりますよ?
86/BRZが実行委員会特別賞だったとしたら、それは適正な受賞だと思います。
ただ、事前の雰囲気はすでに、86/BRZをJCOTYの大賞を与えることが規定路線になってるんですよね。

毎年同じようなことを書いてますが、JCOTYを受賞したからといって、そのクルマの販売が伸びないと言われる理由は、こうした世間の温度との徹底的な乖離にあるわけです。

日本の自動車ジャーナリズムがいつまで経っても熟成しないから、WOMEN'S WORLD CAR OF THE YEAR FOR 2012(女性ジャーナリストが選ぶ世界のカーオブザイヤー)に、日本から誰も選考委員に選ばれなかったりするわけですよ。

世界有数の自動車立国()である日本から、誰も選ばれないってすげー恥ずかしくねーっすか?ジャーナリストの皆さんw

そんなわけで、JCOTYは元はといえば自動車を中心とした媒体が主催で勝手にやってるアワードなんだから、好きなようにやればいいわけですが、そろそろ日本の自動車ジャーナリズムの底上げみたいなことも真剣に考えてくださいね、ぐらいのことは言わせてください。

じゃ、そういうことで。
忙しいんだよ、これでも。



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