やっぱり、そうだよねぇ


韓国車の輸入調査は不要=仏主張の「急増」退ける-EU
【ブリュッセル時事】
欧州連合(EU)と韓国の自由貿易協定(FTA)発効に伴い、韓国車のフランスへの輸入が急増しているとして、同国が欧州委員会に実態調査を求めていた問題で、欧州委は22日、フランスの要請は「根拠がない」と退ける決定を下した。AFP通信が伝えた。
EU域内で韓国車の輸入は全般的に増加しているものの、特にフランスで急増しているような傾向はなかったという。

まぁ、気持ちはわからんわけでもないのですよ。
自分たちは世界でも一番要求の厳しい市場でモノづくりをしてきて、その品質にも自信がある。
なのに、なんで事由貿易協定の恩恵を韓国ばかりが受けているのか!

なんて考えてるんでしょうね、きっと。


数日前のエントリーでも載せましたが、欧州市場における前年対比の実績では、見事なぐらい好調な韓国勢とそれ以外という構図が出来上がっておりまして。

201201-09_EU_sales.jpg

ただし、この状況が韓国内の人々にメリットとして還元されてるかというと必ずしもそうでもなさそうで、果たしてだれが幸せになってるんでしょうか?と考えてしまうわけであります。


で、フランスはどうするのか?
ここで保護主義的な政策に転換しても、事態は改善しないというのは日本の家電メーカーの惨状や、デトロイト3の凋落を見ていれば明らかなわけですが、こんなものはフランス政府もわかっちゃいることでしょう。

今やれることは難癖を付けてでも、自国の産業が立ち直るための時間を稼ぎたいというのが正直なところだろうと思うわけです。

その気持ちは非常によくわかります。

PSAに対する融資も動いており、少しでも事態の悪化を食い止めたいという一心なのでありましょう。

で、当のPSAに立ち直る兆しはあるのか?
とりあえず、GMとの提携による4種の具体的なプロジェクトも固まったようでありまして。

Peugeot, Citroën, Vauxhall to share platforms


■コンパクトMPV/クロスオーバー
 ・オペルザフィーラ後継 ・プジョー4007後継

■スモールMPV
 ・オペルメリーバ後継
 ・シトロエンC3ピカソ後継

■次世代環境対応プラットフォーム
 ・オペルコルサ後継
 ・プジョー208後継
 ・シトロエンC3後継
 ※その下のAセグメントの可能性もあり

■オペルとPSA向けのミドルサイズ
 ・プジョー508後継
 ・シトロエンC5後継
 ・オペルインシグニア後継

これらのプロジェクトは2016年終わりから順次リリース予定。
とりあえずこれは第一弾で、他にも提携プロジェクトを模索しており、部品の共同購入などのプロジェクトとあわせて進行するとのこと。

このような感じなので、あと共同開発の実車が出てくるまであと4年。
あと4年もあるのだ!


この間に仕掛中のプロジェクトはコストダウンをしてなんとかリリースまではこぎ着けるんでしょうけど、事業全体が立ち直るまでどれぐらい時間が掛かりますかねぇ?

それより、この程度の内容で立ち直れるんでしょうか?





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