GMもいろいろ大変ですね

 
PSAとの業務提携で大赤字の欧州市場をなんとかしなきゃと画策するGMでありますが、こちらもなかなかうまくいってないようで。

米GMの改革加速せず、ウォール街に苛立ち募る

GMを取り巻く状況は、特に金融筋の期待(という名の圧力)にどう対応するかという話になるわけですが、会社が傾いた後のリカバリーとして過去最高の実績を出しながら、まだ文句を言われ続けるんですから大変なお仕事だとは思います。

傍目で見ても、GMのクルマづくりは大きく改善されており、韓国GM(旧大宇)を使ってソニックのような低コストでも競争力のある車種を開発、グローバル展開するなど、多少のインテリジェンスを感じられるような戦略が見えており、手を抜いているわけでもなさそうに見えます。

ただし、北米や新興国で好調であることで、むしろ欧州市場の不振の注目度を高めてしまっていることは皮肉と言うか何と言うか・・・

実車に触れる機会が無いのでその品質的な信頼性については具体的な評価はできないものの、次々と投入してくる新型車はどれも
特にMPVに関してはカテゴリを切り開いたルノーセニックに代わり、ザフィーラがベンチマークになるなど、その商品力は悪くないと思うわけですが、なかなか売れないというのはどういうことなのか。

ということで、前年対比のグラフがありますので見てみましょう。

201201-09_EU_sales.jpg

こういうことです。
EU全体の落ち込みが過去最大級ということもあったりして、全体的に厳しいわけですが。
前年対比で伸びているのは一部のプレミアムブランドと韓国車、というのが非常にわかりやすいですね。
VWでさえ前年比でマイナスというのは、つまりは高級車でもなく低価格車でもない、いわゆる実用的な欧州車のゾーンが売れていないということになります。

軽自動車とハイブリッドばかりが売れている日本の状況と似ているとイメージすればわかりやすいでしょうか。

その中でも前年-15%近い落ち込みを見せているPSAとオペルにあっては、とにかく今をなんとかしなければならないという危機感を持つのは当然とも言えるわけです。

当初は生産や部品共有化でコスト削減なんて話が、両社の事業を統合しようなんて話になっているのは先日もエントリーで書いたとおりであります。

とはいえ、プラットフォーム統合に関しては、すでに両社とも独自のものを使ってある程度の車種を開発中であり、健闘してみたものの統合するメリットがなかなか見出せない状況で、どうやって出血を止めるのか。
そして外科手術による根本的な部分の改善は、両社のマシな部分を掛け合わせたフランケンシュタインのような企業として生きる道を模索することになるのやもしれません。

つまりは、自動車事業の合併ということです。

ただ、フランス政府がPSAへの支援に乗り出すなんて話が今後どう影響してくるか。
GMとしてもハッキリしないPSAの態度にイラついている感がありありですが、とにかくなんとかしなきゃいけないわけですので、なんかもういろいろトホホであります。


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