で、月販台数も気になるところですが、もっと気になるのが今年度の累計販売台数でありまして。
ご存じの通り、1月から12月までの販売台数の合計によって、輸入車メーカーの年間順位が決まります。
そのラストスパート前哨戦とも言うべき9月を終了して、意外な状況になっております。
プジョーさん、フィアットさんに抜かれちゃいました。
注目すべきはその内訳です。
| 普通車 | 小型車 | 9月合計 | 2012年 累計台数 | ||
| Fiat | 21 | 645 | 666 | 4,353 | |
| Peugeot | 507 | 507 | 4,263 | ||
9月のフィアットさんは合計666台を販売しておりますが、その中で645台が小型車枠(5ナンバー)です。
つまり、97%がコンパクトカーとなるわけです。
現在パンダは販売終了となっており、プントも少量販売となっているため、実質的にFiat500シリーズによってフィアットの売上は支えられていると言っていい状況なわけです。
街中でも見かける機会が非常に増えたFiat500でありますが、一時期のスマートやプジョー206に代わって、ファッションアイコンとしてのポジションを見事にゲットしたことがわかりますね。
このファッションアイコンの市場を狙うのはなかなか大変でありまして、MINI、プジョー206、スマート、NEW Beetleなどが一時期ブームになったりしましたが、モデルチェンジをするとデザインが受け入れられなかったり、販売戦略に失敗したりして途端にその座を奪われるという、非常に厳しい世界なわけです。
こんな状況でBMW MINIとともにファッションアイコン市場をリードしているFiat500はよく検討しているな、と思うわけです。
販売拠点が少ないという問題点も、アルファロメオとフィアットの併売とすることで販売拠点を拡大。
そして今年中に84店舗まで増やす計画なんだそうです。
フィアット クライスラー、国内販売網を強化…年内に20店舗増
フィアットのアキレス腱とも言えるFiat500の販売偏重については、500Lや500Xなど今後ボディバリエーションの増加で対応することになるのでしょうが、今後のさらなる飛躍をするためにはファッションアイコン以外のニーズをどう取り込んでいくか?という、割と重い課題がのしかかってはおります。
しかし、幸いにして日本の消費者がイタフラ車の持つゆるーいイメージをうまく掴めているので、このまま楽しいプロモーション展開をしていけば、まだまだ伸びる余地はあるんじゃないかと思われますね。
翻ってプジョーさんですが。
改めて状況を説明するまでも無く、量販車種だった207が販売終了して、208の準備中という谷間の状況なわけであります。
とはいえ308シリーズ、3008、508シリーズ、RCZというフルラインナップを持っているわけですが、月販507台というのはそれらの販売のポテンシャルが奇しくも判明してしまったという感じでしょうかね。
年末に向けてのテコ入れとして現在スペシャルオファーで508シリーズが20万OFF、308シリーズが10万OFF、【PEUGEOT SELECTION】として12月末まで3008が30万円OFFとかキャンペーンを張っておりますが、
これらの施策がどう出るのか。
ある意味、年末ギリギリの12月は良い条件が出やすいので、プジョーを買いたいのであれば11月から商談を始めて、12月初旬に契約するぐらいで動くのがお得ですよ、なんて故・金子哲雄氏リスペクトみたいなネタを書いてみたりして。
で、肝心の208ですが、11月1日の販売開始から年内に1000台の販売を見込んでいるとのことです。
(商談時にはタッチディスプレイ用のナビが間に合わないことと、来年にエンジンを含めた大幅な仕様変更が早くも控えている事を説明するそうです。じゃないと後で大きなトラブルになりますからねぇ)
このペースで行けば最終的に年間販売台数ではフィアットさんを再逆転できるのではないかと思われますが、それでも厳しい戦いが続くことは間違いありません。
販売拠点に関しても、数年内に90店舗まで増やす計画とのことですが、いつの間にやら、フィッアットさんと同等の規模での争いになっておりまして、勝手にプジョー店からフィアット店になってしまったプジョー豊玉みたいな因縁wもあったりして、両社のバトルは結構アツいものになりそうですね。
・・・本来プジョーさんは、その上のボルボさんと順位争いをしていた筈なのですが、ボルボさんの背中は遠く見えなくなってしまいましたね。
あ、忘れてました。
国内の輸入車市場において、大衆車メーカーで前年実績を割り込んでいるのは、フィアットさんとプジョーさんだけです。
意外ですね。
では、そういうことで。
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