さて。
車種名のカウントアップを止めて、末尾の数字が1の車種を新興市場、末尾の数字が8の車種を既存市場向けにリリースする方針にめいめいルールを変更してから初のモデルチェンジとなる新型308(と思われる)モデルのテスト風景が撮られておりまして、今後のプジョーがどこへ向かおうとしているかヒントになりそうなのでちょいとピックアップ。
以前から現行308のガワを被せたテスト車の様子は撮影されていたりしたものの、シルエットがわかる形のテスト車が出てきたのは初じゃないだろうか。
で、画像から得られる情報で一番の驚きは、ハッチバックでありながら全長をストレッチさせたスタイルであるという点だろうか。
このアプローチは現行C4と同じ方向性でもあり、奇しくも先日デビューした新型オーリスが採用した手法であったりもする。
現行308に比べてAピラーが立っており、リアハッチも垂直気味にデザインされているため、現行がどちらかといえば流線型のフォルムだとすると、次期308は多少背高なイメージも伴って、ずんぐりむっくりした印象を受ける。
現行C4と307を足して2で割ったような感じか。
ただし、208でダウンサイジングしたのとは正反対に全幅は拡大傾向のようでもあり、軽快感とかスポーティとかグラマラスといったキーワードからは距離を置くようなデザインになるかもしれない。
これ以上デカくしてどうするんだ、というツッコミを入れたくもなるが、この辺は偽装されてないシルエットを見てみないことにはなんとも言えないか・・・
かつて307はその居住性を以ってVWのGolf IVを凌ぐ評価を受けたプジョーではあるが、9月に発表されるGolf VIIに関してはさらなる環境性能と上質なデザインをまとって登場してくる。
次期308は当然このGolf VIIとガチンコの勝負をすることになるわけだが、デザインを大幅に変えることで活路は見出せるのだろうか?
メカニカル的には現行C4と多くの部分を共用化し、また開発費抑制のためにあまり新機軸を打ち出しにくい中での開発となる。
パフォーマンス的にも現行C4から大きく進化させることは難しいとも言える状況で、果たしてプジョーは何を訴求してくるのか?
3ドア、SW、CCというお馴染みのバリエーションが後に控えているというが、まずはこの5ドアHBの完成度から、その次への期待を繋げていくことにしようか。
ちなみに次期308の発表は2013年3月のジュネーブもしくは9月のフランクフルトになるのではないか、という話。
あまり悠長に開発に時間を掛けてる場合ではないので、出来るだけ早くリリースしていった方がいいんじゃないかと思う今日この頃。とはいいつつDCTは開発中断、HYbrid4は思ったほど燃費が伸びず、生産工場は整理中で、新プラットフォーム構想もままならない状況で、次期308に多くを期待するのはちょっとキビしいかなぁ・・・
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