クルマの使い勝手を自転車を載せるという立場から考える。

XC60_cycle.jpg

facebookにこんなプロモーションページがあったので、ちょっとこれを元に考えてみる。

【XC-TRAVELS】Special Navigator Column(facebookページ)

ボルボのXC60といったら、Dセグメントサイズで立派な図体をしているにも関わらず、自転車を積もうとしたら横に寝かせて1台がやっとという積載性だったりする。

たとえばこれが、前輪を外して立てて2台とか積めれば利便性は大幅に向上するのに、意外とステーションワゴンやクロスオーバーでこれができる車種が少ない。

理由は、荷室の全長もしくは全高が自転車を立てて積載するにはスペースが足りないことに起因する。

実は、307swから乗り換えできない理由のひとつがここにある。

307swは3列シート車だが、3列目を取っ払い、2列目を倒した状態であれば、自転車を立てて2台積載できる。
シートを外せることで、荷室の高さを確保できるからだ。
(やろうと思えば2列目3シートも外したエクストリーム積載仕様にもできたりする)

これに旅行カバンとかキャンプ道具とかいろいろ積み込んで1週間ぐらいの旅は余裕でこなすことが出来る。
ボルボXC60より1クラス下のCセグメントワゴンなのにね。

そんなわけで、こういった積載効率の良い車種を探しているのだが、最近人気のクロスオーバーはハッチバックとSUVの掛け合わせなので、基本的に荷室の使い勝手が考えられていない。

ステーションワゴンも、スタイリッシュであることを優先するためか、全幅は拡大しても全高は抑えられる傾向にある。

2000年代前半は、車高を上げて居住性を確保するというデザインが流行したため、そんな流れの中で307swが登場したこともあり、今となってはこの使い勝手が稀少になっているという皮肉な状況だったりする。

そんな中でもいくつか候補を探してきたわけだが、乗り換え大本命だったKUGAは問題ないスペースを確保できていたのだが、例の惨劇によって断念。
次点だったデュアリスに関しては、荷室の全長が足りずMTBすら載せることができなかった。
キャシュカイ+2であれば、おそらく理想の使い勝手だったと思われるだけに、日本に導入されなかったのか非常に残念でならない。

自転車の積載に関してはリアゲートやルーフキャリアに固定する方法もできるが、乗せたり降ろしたりする手間が大幅に増えて、ちょっと観光地ですぐに乗り始めるみたいな用途に向かない。

かといって、バカみたいに背の高いミニバンにしてしまうと、空気を運ぶようなものであって無駄の極み。

今のところ及第点を付けられるのはプレマシーか、307swの後継である308swぐらいのものしかない。

その昔、初代デミオが

「小さく見えて大きく乗れる」

なんてコンセプトですばらしい積載効率のクルマを発売したが、最近そういう発想のクルマが出てこないよなぁ、などと嘆く今日この頃。



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