夏にやらねばならないことがある。

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夏だ。
心底、夏だ。

夏にやらねばならないことがある。
この愛おしい季節をこのまま冷房の効いたオフィスで過ごすことは許されない。

青い空、白い入道雲、鮮やかな緑、豊かな清流、そしてヒマワリ。
田舎の原風景を体験することは、「おおかみこどもの雨と雪」で代替、ヒマワリは嫁の実家に帰った際に堪能することができた。

あとは、鮮やかな緑と豊かな清流を体験しなければ気が済まない。
そんなわけで、代休が余りまくっているので休みを取って、一人で高尾山まで行って来た。
今日は嫁の誕生日だが、それはそれ、これはこれだ。

こういう暑い日は、むしろおもいっきり太陽を感じたい。
ということで電車でもクルマでもなく、軽めの格好でバイクにまたがりいざ出発。
道路からの照り返しにクラクラしつつ、1時間ちょっとで高尾山口に到着。
お盆明けの平日ということもあって、意外と駐車場に空きがあったので、駅前に500円払って駐車。
出発準備に取りかかる。

とはいえ、ほぼ思いつきで家を出てきたので、ヒップバッグにタオルとカッパとペットボトルを2本入れただけという軽装スタイル。
高尾山程度であれば、登山というよりハイキングなのでこのぐらいの装備で十分だったりする。

高尾山にはいくつかのコースがあるが、今回は今までとちょっと変えて、1号路からスタートしてみた。
いつも帰り道に使うことが多い1号路だが、斜面がキツく足に負担が掛かるので、今回は逆に登りで使ってみることにした。

緑が豊かであれば、きっと涼しいコースに違いないと思ってたおいらがバカだった。
確かに太陽は遮られるものの、風がまったくふいておらず、歩き出して5分もすると大量の汗をかき始めた。
汗っかき体質+スタート前に水分を摂取していたとはいえ、こんだけ激しく汗をかくというのは尋常ではない。

しかも1号路は下りがキツいということは登りでもキツいという当たり前の話だったりする。
どうもこのコースを選んだのは失敗だった。いやーな感じで淡々と登って行く。

とはいえ、1時間もあるけば展望台エリアに到着、そこそこ風通しが良くなる。
首のタオルを絞ると冗談のように水分を含んでいる。
摂取した以上の水分が抜けた気がする。
帰ったら体重計に乗るのが楽しみだ。

体力的にはぜんぜん余裕なので、2号路、4号路と迂回してハイキングを楽しむ。
このぐらいだったらむしろ汗をかきながら歩くのは心地よい感じになってくる。
迂回しても山頂に到着したのはスタートしてから90分。
ちょうどお昼のタイミングだった。

混雑する山頂でおにぎり食べて、少し休んでから下山コースの選択。
豊かな緑を体感した後は、豊かな清流が見たい、ということで沢ルートである6号路を降りてみる。
そしてその選択は再び誤りだったことをすぐに思い知ることになる。

確かに6号路は沢を降りて行くコースではある。
しかし、沢に必ず水が流れているなどと誰が言った?

枯れてる訳ではないものの、期待しているほどの水は流れておらず、わき水がチョロチョロという感じで、むしろ湿気がある分暑苦しさ倍増。登りの時以上に汗をかく。

釈然としないまま下山してきたら14時だった。
約4時間のハイキングだが、運動量はともかく発汗量がハンパない。
脱水症状を起こさないように1Lのペットボトルをさらに飲み干し、とりあえず今回の高尾山チャレンジは終了。

やっぱり、高尾山登るんだったら行きは5号路、帰りは6号か1号という選択がいいかもしれない。
駐車場にクルマを停めてるとかでない限りは、山頂からそのまま陣馬山まで抜けるコースで、陣馬山からバスで駅まで帰ってくるというルートの方がオススメだ。
それでも半日あれば行けるから。

さて、ここで終わったら消化不良もいいところだが、こんなこともあろうかとバイクで来ていたのだ。
小休止を取った後、大垂水をバイクで走り、そのままどうし道方面へとツーリング。

平日は道が空いてて走りやすい。
この灼熱の太陽を浴びつつ、風を切って走る感覚は夏のバイクならではの楽しみだ。
暑さで集中力が途切れかけたので、休憩を兼ねて道志川へと降りてみる。
ここも清流と呼べるキレイな川の流れがあって、しばらくボーっと時間を過ごす。

これで当初の目的はほぼ完遂。
さすがに疲れがピークになってきたのでゆっくりと走って帰還する。
登山とツーリングというトライアスロンのようなダブルヘッダーを終えて家に辿り着いたら、腕が真っ黒に日焼けしてましたとさ。

夏はやっぱりこれですよ、これ。
楽しい1日が終わりました。

こういうときに飲むビールは死ぬほどうまい。

…そういえば、今日は嫁の誕生日だったのだが、それはどうなったんだろう??



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