夏に見ておかねばならないものがある。

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夏に見ておかねばならないものがある。
青い空、白い入道雲、鮮やかな緑、豊かな清流、そしてヒマワリだ。

そんなわけでそうした景色が全部詰まった田舎の原風景をこの目で見なければ、俺の夏は終わらない。

とかいいつつ、先日映画「おおかみこどもの雨と雪」を観たら、俺の求めている田舎の原風景が見事なまでに映像化されていた。
実写よりも美しい自然の景色をアニメーションでやられてしまったら、もう感服するしかない。

そんなわけで、富山の雄大な自然を大きなスクリーンで目にすることで、俺の夏は映画によって訪れて、そのまま終わってしまいそうな感じである。

とはいいつつ、ヒマワリぐらいはちゃんと見たい。
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

時は流れて1週間後。

嫁の実家へ帰省したついでに、実家からほど近いエリアがヒマワリの名所だと知って訪ねてみることにした。

小山から国道4号を南下したところにある栃木県野木町。この辺りはまだまだ畑が沢山残っており、区画を区切ってヒマワリを栽培していることで有名らしい。

町のWEBページを見ても、ヒマワリをイメージに使用してたり、特に観光名所が無い町にとっては重要なアピール要素であることがわかる。

ヒマワリの開花情報も用意されており、マメに更新されていたりするのだが、いかんせん使われている地図が判りにくく、どこを目安に行ったらいいのかわからない。

こんなこともあろうかと、野木町役場を訪ねてみることにした。
役場であれば、たいていの場合開花情報や見どころマップみたいなものを用意していたりすることが多いからだ。

お盆休みの土曜日ということもあって、役所が閉まっているのは想定の範囲内ではあったが、いざ訪れてみると野木町役場のどこにもヒマワリの開花情報が掲示されていない。

併設している地区センターを訪れてスタッフに聞いてみた。

「ヒマワリの開花情報とかマップとか無いですかね?」
「特に用意していない。役場からも何も情報降りてきてないので。」
「じゃあ、今の時期の見頃なところってどこになりますかね?」
「え?もう枯れちゃったんじゃないかな。」

いやいやいやいや。
7月20日頃にフェスティバル会場付近のヒマワリが開花したって下野新聞でニュースになっていたが、種を撒く時期をずらすことで夏いっぱいは観賞できるようにしてるでしょうに。

ヒマワリで有名な町だというのに、地元の人にとってはあまり興味が無い話なんだろうか?
釈然としないまま野木町役場を後にした。

そうするとやれることと言えば、あのわかりにくい地図から場所を推定して移動することだけ。
中学校や写真に写っている東北新幹線の高架などの情報を元に移動してみると・・・

なんだ、簡単に見つかるじゃん。
ということで、4,600㎡の田んぼにびっしりとヒマワリが植えられている。
本数にすると10万本ぐらいあるんだろうか?

しかしこの畑のヒマワリ、隣接する道路に背を向けて、しかも午後の太陽の位置と真逆を向いている。
まるで観られるのを拒んでいるような光景だ。

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ヒマワリって太陽の方を向くんじゃなかったっけ?

Wikiで調べてみると、太陽を追いかけて向きが変わるのは成長段階だけで、開花する頃には東の方角を向いたままになるんだそうな。

恥ずかしながら知らんかった。

そして、この畑のヒマワリは道路が西側にあるので、結果としてヒマワリがみんなソッポを向いているように見える、ということなわけだ。

ってことで、畑の側道から中に入って写真を何枚か撮ってみる。
もう少し晴れて青空だったら映えたんだけどね。
でも、夏の象徴でもある元気のいいヒマワリを見れたことで、今年の夏のミッションはほぼ達成。

他にも野木町では時期をずらして近隣のいろんな畑でヒマワリを楽しむことができる。
東側に道路がある畑もあるので、写真撮りたければそういうのを目指すといいよ。

ちなみに、野木町でレンタルサイクルをやってるところがあるので、そこで自転車借りてヒマワリ畑を巡ってみるといいかもしんない。
けっこう点在しているので、クルマや徒歩だとむしろ移動し難いので。


ってことで、ヒマワリが見れたことで、今年の夏に思い残すことはもうない・・・のかなぁ?

旅のフラグ、まだ立ちっぱなしな気がしないでもない。



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