夏の珍事であります。
JAIA集計の7月の輸入車販売実績が発表になったわけですが、輸入車全体としては前年同月比で122%、1月からの累計では前年対比123.9%と、絶好調で推移しております。
各メーカーとも波に乗って新型車攻勢を掛けてきておりますが、エコカー一辺倒の国産車に対するカウンターとしての輸入車が、しかもBMWなんかが燃費がいいという理由で選ばれるという、誰がこんな時代の到来を予感したでしょうか?な状況であったりします。
当然各社とも昨年の停滞を吹き飛ばすが如く販売が好調だったりするのですが、そのビッグウェーブに一人だけ乗れてないブランドがありまして。
そう、プジョーさんであります。
他のブランドが前年対比でプラスの実績を挙げている中、大衆車メーカーではプジョーさんだけが前年対比でマイナスになってしまいました。
他に前年比でマイナスなのはキャデラックぐらいのものでありまして。
取り残されてる感がひしひしと伝わってきます。
そしてついに、フレンチ3の中ではダントツの売り上げだったプジョーさんの実績を、7月の月販台数でルノーさんが逆転してしまうという珍事が発生しました。
| Peugeot | 356 |
| Renault | 379 |
| Citroen | 315 |
プジョーさん、356台です。
ルノーさん、379台です。
販売拠点が半数以下のシトロエンにも、あと40台程度で追いつかれるという、プジョーさん大失速状態であります。
どうしてこうなった?
もともと国内におけるフレンチ3の売り上げは、ルノーとシトロエンが年間1500~3000台ぐらいでずっと推移していたところ、プジョーさんだけが206の大ブレイクでドーンと数字を伸ばしたことから大きく差を付けたのが2000年代前半の出来事でした。

▲クリックで拡大
そこから見事なまでに右肩下がりで台数を減らしてきたプジョーさんですが、とはいっても2011年の実績ではルノーさん&シトロエンさんの2倍の台数を売っていたわけです。
単純計算でいけば、毎月の販売でも2倍ぐらいの差がないといけないわけですが、今年に入ってのプジョーさんは見事に精彩を欠いております。
イタフラメーカーとして近いポジションにいるフィアットが、実質的にFiat500シリーズしか売るものが無いというのに、プジョーさんの売り上げを凌ぐ月が散見されていましたが、さすがにルノーやシトロエンの後塵を拝すような事態はなかなか起こらなかったわけです。
が、上記したような事態となってしまったわけです。
どうしてどうしてこうなった?
理由を考えてみる前に、今年のプジョーさんの状況を省みて見ましょう。
一番の量販車種でもあった207シリーズがいくつかの特別仕様車の発売をもって終了。10月頃発表予定の新型208まで売るものが無いという状況なわけです。
とはいっても、特別仕様車はまだ残りがあるようですし、508だって1周年モデルの発売とか、エコカー補助金の対象になってない代わりにグリーンサポートという名の実質値引きをやってたりと、ネタが無いわけではないのに販売台数が伸びないというのは非常に深刻だと思います。
もともと国内におけるフレンチ3の売り上げは、ルノーとシトロエンが年間1500~3000台ぐらいでずっと推移していたところ、プジョーさんだけが206の大ブレイクでドーンと数字を伸ばしたことから大きく差を付けたのが2000年代前半の出来事でした。
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そこから見事なまでに右肩下がりで台数を減らしてきたプジョーさんですが、とはいっても2011年の実績ではルノーさん&シトロエンさんの2倍の台数を売っていたわけです。
単純計算でいけば、毎月の販売でも2倍ぐらいの差がないといけないわけですが、今年に入ってのプジョーさんは見事に精彩を欠いております。
イタフラメーカーとして近いポジションにいるフィアットが、実質的にFiat500シリーズしか売るものが無いというのに、プジョーさんの売り上げを凌ぐ月が散見されていましたが、さすがにルノーやシトロエンの後塵を拝すような事態はなかなか起こらなかったわけです。
が、上記したような事態となってしまったわけです。
どうしてどうしてこうなった?
理由を考えてみる前に、今年のプジョーさんの状況を省みて見ましょう。
一番の量販車種でもあった207シリーズがいくつかの特別仕様車の発売をもって終了。10月頃発表予定の新型208まで売るものが無いという状況なわけです。
とはいっても、特別仕様車はまだ残りがあるようですし、508だって1周年モデルの発売とか、エコカー補助金の対象になってない代わりにグリーンサポートという名の実質値引きをやってたりと、ネタが無いわけではないのに販売台数が伸びないというのは非常に深刻だと思います。
対するルノーさんは特別仕様車を小ロットで次々と導入し、マニアな層の需要を着実に抑えております。まさかメガーヌエステート(ワゴン)を左ハンドル&MTのGT仕様で導入するとは思いもしませんでした。
こちらも60台限定ということであっという間に売れてしまいそうな感じです。
ルノーさんのこうした小規模ロットでの特別仕様を次々と繰り出す販売方法については、当BLOGでも何度か話題にして絶賛してきましたが、やはりこういう地道な積み上げが販売台数に結びつくんですねぇ。
結果として瞬間最大風速でプジョーを売り上げで追い抜いた、と。
見事に作戦勝ちだと思います。
ルノージャポンの勢いは、このまましばらく続きそうであります。
そしてシトロエンさんですが、こちらはPSAとして戦略的な投資が続いていることもあり、DS Line(シリーズ)3車種の投入で活気付いております。
C LineとDS LineによってB/C/D各セグメントを異なる2台で攻略するわけですから、シトロエンというブランドに興味を持ってもらえれば、リーチできる手玉(車種)が豊富にあるという利点がありますね。
そして、モデル末期とはいえ、C4ピカソがファミリーニーズをしっかり押さえている点も大きいかと思います。
PSAとしても、シトロエンが売れるなら、ということで販促活動が活発なようでありますが、それに対してプジョーさんに関してはあまり熱心に販促活動をしているようには感じられないのがこの不調の遠因の一つなんじゃないかな、とも思っております。
上記のエントリーで、今年は台数を追うよりブランドイメージを高めることに尽力した方がいいって書きましたけど、現状を見ている限りではそのブランドイメージの向上についてもあまり力を入れてないような感じに見受けられます。
ひょっとしてプジョーさん、どこを向いてマーケティングしたらいいか判らなくなってませんかね?
208に関しては不穏な噂も入ってきておりますが、208がコケるとプジョーというブランドにとって危機的な状況が訪れることになりますんで、ぼちぼち本気見せてくれませんかねぇ・・・
そんなわけで、このままズルズルとジリ貧になるのか、復活のために力を溜めているのか、その答えはもう少しで明らかになるはず、ですよ。きっと。たぶん。
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