リッジレーサーといえば、1993年にアーケードに登場して以来、ゲーム内容は元より、ある意味イカれたリッジサウンドが大人気を博し、それまでのレースゲームの歴史を一変させたシリーズだったりする。
まだゲームミュージックが1曲まるごとサンプリングではなく、基板に搭載された音源チップによって奏でられていた時代の話だ。
初代PlayStation用のローンチタイトルとして家庭用に移植され、以降様々なバージョンが発売、そしていつの間にやら新しいゲームハードが出る度にローンチタイトルとしてリリースされるようになった。
中身がそれに伴って進化していればまだ話は違ったのだが、やれることと言えば単に非現実的な挙動を見せるクルマで、ちょっと毛色の変わったコースを周回するだけの内容から代わり映えしなくなっていった。
もはやそこにはリッジレーサーという走りを楽しむゲームの進化ではなく、新しいゲームハードの性能をプレゼンするベンチマークソフトとしての役割しか果たせなくなっていた、という残念な現状があったりする。
当然セールス的にも右肩下がりの状況が続いており、最盛期には100万以上売れていたのに比べ、今では3DS版で11万、PS Vita版では2万弱本という寂しい状況になっている。
ゲームの進化は止まったが、それでもゲームミュージックとしてのリッジレーサーはかろうじて魅力を放ち続けていた。
とはいえ、最後の輝きはPSP版のリッジレーサーズあたりだったのだが。
PSP版リッジレーサーズ2は、その前のリッジレーサーズのコース変更といったマイナーチェンジ版のようなソフトであり、新要素の魅力が欠けていた。
そのため発売に際し、購入者特典としてあろうことか「リッジレーサーズ2のMixCD」をオマケに付けるという暴挙に打って出た。
これはもう、リッジレーサーというソフトのブランド力が、もはやリッジサウンドにしか残っていないということを自ら宣言するような愚策であり、案の定ゲーム内容も大しておもしろいものではなかった。
リッジレーサー最後の良心とも言えるリッジサウンドだが、PS3版のリッジレーサー7のサントラがオフィシャルに発売された後は、公式にCD化されることもなく、サウンドクリエイター達自身がインディーズのような形でかろうじてリリースされることになったが、もはや市場としてはCDという物理メディアで採算の取れるラインを下回ってしまっている。
そんなわけで時代は配信である。
「NAMCO SOUNDS」ブランドとしてiTunesにナムコ系音源のリリースがされるようになったのは2009年からだが、今ではずいぶんとラインナップが充実した。
そんな中で、上記に挙げた不名誉な扱いをされたリッジレーサーズ2 SPECIAL DJ MEGAMIXがリリースされ、

RIDGE RACERS 2 SPECIAL DJ MEGAMIX
今度はオリジナルのリッジサウンド関連の新Mix版がリリースされた。

RIDGE RACER NITROUS MIX #1
お値段300円というところがなかなかいい。
少しでも資産を現金化したい試みとして、WiiのバーチャルコンソールACと共に展開されているNAMCO SOUNDSだが、このぐらいだったら気軽に買えていいんじゃないだろうかと思う。
もはやCDという時代でもなく、ゲームミュージックと配信の相性はいいんだから、この手の試みはもっと積極展開してくれると楽しいと思う。
今回 #1 となっているわけだから、当然次も出てくるとは思うが。
今回 #1 となっているわけだから、当然次も出てくるとは思うが。
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