▲2012年7月
▲2012年1月
youtubeなどで動画が世界中で共有される世の中で、しかも今年のスーパーボウルというアメリカだけでなく世界中の人々が注目したCMで使われたネタを、その記憶も生々しい時期に安直にパクるのは、いったいどういう神経をしているのか。
しかも、たった半年しか経ってないんだぜ?
この手のクルマを空から飛ばす(というより落とす)ネタというのは、映画やバラエティなど過去にいろんな形で使われてきており、別にソニックのCMが初めてということではない。
しかし、ソニックのCMのイメージが一貫しているのは、他のチャレンジ映像と同じく“エクストリーム感の演出”という一点でブレがなく、単なる驚かせるための単発CMではない、という点だ。
これは放映されたのがスーパーボウルという、もっとも注目される瞬間に向けて作られたという特殊性があるとはいえ、だからこその完成度があるわけだ。
その一部分を表面的にパクって、しかも映像的には何ら新規性が発揮できていないこのCMを放映することに、トヨタは恥ずかしさを感じないのだろうか?
同じ業界の、しかも世界的に話題になったソニックのCMを知らなかったとは言わせない。
それだけに、安直に世界で話題になったCMを平気でパクるような姿勢は、ネットで話題の動画をそのままテレビで流すような三流バラエティのようでもあり、また、スペイドというクルマもそんな浅い思想で作られたんじゃないかと思わせる。
そう、スペイドといえば新型ポルテの兄弟車であり、そのポルテのそもそもの成り立ちはプジョー1007のパクリだったな。
ひとこと言っておくが、トヨタだからと何でも難癖を付けているわけではない。
むしろソニックのCMに影響を与えるような、こんなCMを作る才能も(海外のスタッフには)あるわけだ。
クルマの出来や国内の売上などの問題はあるものの、レクサスは世界で勝負することを意識している。
だからこそ、CMについてもアイディアやアピールに妥協は(あまり)ない。
うまくいっているかは別問題だけど。
シボレーのソニックも同じだ。
世界戦略車としてアメリカだけでなく世界各国で売ることを目標にしているからこそ、これだけ気合いの入ったCMを作ってきている。
モノが売れないと言われる時代にあって、商品を選ぶ際の動機に、世界でも通用するクオリティ(イメージ含む)を求める消費者が増えている。
そのイメージを含むクオリティを演出するのに、CMは大きな役割を果たす。
その重要なCMにおいて、安直にタレントを使ったり話題のネタをパクるような姿勢からは、世界でも通用するクオリティを目指そうとする意気込みも気合いも感じ取ることができない。
所詮、売る側もこの程度のことしか考えていないのか、と。
国内専用モデルだから、とかそういう話ではない。
本気でやる気が無いのなら、本気で見放すまでの話だ。
登録車の需要はどんどん軽自動車に食われ、国内メーカーの利益を圧迫し、海外調達&海外生産の流れが加速し、そしてつまらん市場だけが残るだけの話さ。
この記事へのコメント
秀美
海鮮丼太郎
ダブルでめんどくさい人ですね。
書いてる内容がきちんと理解できてたら、そういう感想にならない筈なんですが。
島根は暑いでしょうが、少し頭を冷やしてから当BLOGを再度ご覧いただければ幸いです。