プジョーさん、商用車部門でトヨタと提携


PSA Peugeot Citroën and Toyota expand tie-up to include vans

外堀が埋められつつあるプジョーさん、それでも活路を見出すための提携交渉を急いでおりまして、以前から噂のあった商用車部門でトヨタとの提携にやっとこさこぎつけました。

提携の内容は、来年の第二四半期からPSAで生産する商用車をトヨタにもOEM供給することや、次世代LCV(Light commercial vehicle:小型商用車)の共同開発という形になるわけです。

トヨタとPSAといえば、ご存知のとおり107/C1/AygoというAセグメントカーを共同開発した経験があったりします。

LCVに関してPSAは、従来はフィアットと組んで合弁事業をやっていたわけですが、これを見直すなんて話になっており、次の提携先を探していたPSAとしては、なんとか首の皮一枚つながったというところであります。

フィアットと PSA プジョー シトロエン、合弁事業を一部見直し

この提携によってトヨタは要求が厳しくコストの掛かる欧州事業において、OEM調達でリスクを軽減することができ、またPSAにとっては余剰生産力をなんとか活かす方法が見つかったわけで、形としては両者の思惑がプラスの方向に働きそうであります。ただしトヨタは次世代LCVの開発に一部投資はするものの、合弁事業や資本提携には進まないという、かなり慎重な姿勢を見せております。
あくまで、お互いの都合を優先しての提携ということなんでしょうね。


これをトヨタが逆輸入でもしてくれたら、カングーのポジションを狙えるいいチャンスになるかもしれないでしょうが、そういうことはやらないのがトヨタ流。
期待するだけ無駄というものであります。

PSAにとっては、まぁ良かったね、というお話でありました。


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック