さすがに9年も乗ってればいろんなところにガタがくるわけですが、頻繁に使う箇所ほど壊れやすいというのは仕方の無い部分でありまして。
そんなわけで、リモコンキーが壊れたというお話。
307のリモコンキーは前期型と後期型で構造が異なっているわけですが、おいらの前期型はキーが折れ曲がらず持ち手の部分にイモビライザーチップとリモコン送信機を内蔵したタイプであったりします。
で、リモコンロックの施錠、開錠というのはクルマの乗り降りした回数+αの分だけ押されることになるわけで、とうとう開錠側のボタンが陥没してしまいました。
この手のボタンはプラスチックのボタンにゴムを仕込んでおいて押下を判別させるタイプが多いわけですが、プジョーのリモコンキーはおそらく防水上の理由もあるためか、ボタンの部分もプラスチックの一体成型になっておりました。
つまり、ボタンとして押下られる部分のプラスチックは薄い膜のようになっており、そこが動くことでボタンの代わりをする、という構造なわけです。
わかりにくいですか?そうですか。
で、当然のことながらプラスチックといえども万能ではなく、何千回、何万回と押されることによって経年疲労を起こすわけです。
そしてどうなるかというと、薄い膜の部分が破れてしまう、ということになるわけです。
湧き水の滴が長年掛けて岩に穴を開けるのと同じですね。意味がわからない?そうですか。
で、こうなってしまうと純正品でパーツを取り寄せなければならないわけですが、これが異様に高いのです。
こちらはプラスチックの外側(シェル)の部分だけのパーツが欲しいのに、一体で交換になるから、という理由らしいです。
じゃあどうするのか?
というと、世の中にはいろんなビジネスがあるもんで、このキーシェルの部分だけで販売している業者があったりします。
イモビライザー巧 ●ロゴ無し・プジョー206後期/307前期・リモコンキー・交換用キーシェル
どんなものかというと、純正と並べてみたのが上記の写真。
手前が代替品、奥が純正品。
当然のことながらこちらの代替品は純正品ではないので、微妙にいろんなところが異なっております。その辺は安さとのバーターとして割り切るしかありませんな。
なんつっても、お値段1/10以下なんですから。
※おいらがこのキーシェルを交換用としてあらかじめ買っておいたのは3年ぐらい前なんだけど、現在販売しているモデルはプジョーのロゴが無いタイプになってしまってるそうです。
そこは残念ではありますが、実用上は問題ないと割り切ってください。
そうでなければ高額な純正品という選択肢がありますのでそちらをどうぞ。
さて、交換作業に入るとします。
キーシェルを分解するにはT8サイズのトルクスレンチが必要になります。
意外と手元に無かったりするので、DIYショップなどで入手してください。300円ぐらいで買えます。
で、クルクルパカッて開けてみました。
ボタンの部分のプラスチックの膜が疲労を起こして、ポロっと外れてしまいました。
左の代替品のように、本来はプラスチック一体成型になっているわけです。
で、これを交換することになります。
代替品のキーシェルと純正品は組み付けの方法が違うので、両面のシェルを変えなければなりません。
作業そのものは非常に簡単です。
リモコン基板を取り外し、キーを抜き取って、代替品のシェルに付け替えるだけです。
ただし、ここで忘れちゃならない作業がもうひとつ。
イモビライザーチップを移植するのを忘れずに。
パッと見ると見落としそうなんですが、小さなイモビライザーのチップがロゴの付いてるシェル側に取り付けられています。
精密ドライバーなどでクリって引っ張ると取れますので、これを忘れずに移植してください。
なお、代替品のキーシェルにイモビライザーチップを取り付けようとするとカッチリとは装着できないので、可能であれば両面テープなどで固定しておくといいでしょう。
ポロっと落として紛失すると大変ですので。
▲これがイモビライザーのチップ。小さい。
で、この作業を終えたらパクっとシェルの両面を組み合わせて再びトルクスねじを絞めて終了。
実作業はやるべきことをきちんと理解していれば5分で終了します。
ついでにリモコンの電池を変えておくのもいいかもね。
代替品のキーシェルに変えたら、ボタンの押下ストロークが非常に浅くなったので、むしろ押しやすくなりました。
今使ってるリモコンのボタンが妙に陥没している人がいたら、早めにキーシェルの交換を考えておいた方がいいですよ。
ある日いきなり陥没しますのでw
ってことで、307swの小ネタでありました。
この記事へのコメント
海鮮丼太郎
ありがとう。
宿題終わったかい?
206乗り
古い記事へのコメントですが、助かったデス。ありがとう。
海鮮丼太郎
古いエントリーですが、お役に立ったようで何よりです。
あれ、使ってると結構簡単に壊れちゃうんですよね…
freddie
この程度の年数で陥没するなんて日本製の部品であれば考えられない事象です。
また外車ディーラーでは高価なので
オートウェアーという会社から購入しました。(1000円)
やまちゃん
海鮮丼太郎
やまちゃんさん
コメントありがとうございますです。
当BLOGにしては珍しく実用系のエントリーでしたが、お役に立ったようで何よりです。
最近はシェルのパーツもずいぶん安くなったようですね。
Corail
同様にキーケースが壊れたのでパチモン(2個290円でポチ)に交換したところ起動しなくなり、電池を交換しても変化なしのだったためディーラーに相談したら「2万円はしないと思いますよ」との死の宣告…
それから必死にググってここに辿り着きました。
本当に助かりました。ありがとうございます。