307swが4回目の車検です。

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法 定 費 用
 強制賠償責任保険 (2年分)24,950円
 
 自動車重量税(2年分)24,600円 
 登録印紙代1,800円 
整 備 内 容技術料部品代金
 プジョーメンテナンス車検点検整備料金38,850円 
 保安確認総合検査料金9,450円 
 継続検査更新代行料金12,000円 
 タイミングベルト&ウォーターポンプ交換52,500円 
 ベルト&テンション 00000831T4 18,000円 
 WATER PUMP 00001201L2 13,600円 
 ウォーターパイプOリング 0000134055 100円 
 MOUNTING BRACKT 00001839H6  14,200円 
 COOLING LIQUID 5L 00009735K0 2,700円 
 カムシャフトギア(EX) 00000805J4 6,300円 
 タペットカバー&カムセンサー交換4,200円 
 シリンダーヘッドカバーIN 0000248N8 10,700円 
 シリンダーヘッドカバーEX 0000248N9
 17,100円 
 カムシャフトポジションセンサー 000019208W
 11,200円 
 ブレーキオイル交換
 8,400円 
 BRAKE FLUID 0000469934
  2,000円 
 ブレーキクリーナー
1,500円
 
 早期入庫パーツ割引(-20%) -19,180円 
 産業廃棄物処理料(部品代金の1%)
 959円 
 右リアドア再塗装&コーティング0円 
消費税10,573円 
合 計
266,157円 

そんなわけで、紆余曲折を経て、307swの4回目の車検を完了した。
4回目ということは、9年間乗ったということになるわけだ。
走行距離は約60,670km。
前回の車検から8,000kmほどしか走っていない。
つくづく乗る機会が減ったなぁ…

60000kmの総括で、307swに乗り続ける理由なんてことを語ったが、フォードのKUGAという最高の一目惚れがあったものの、概ね考え方は変わっていない。
4回目の車検を受ける際に考えたことは1つ。
どこまで手を入れるか?という問題だ。

前回の車検で重要部品の交換は特に行わなかったが、Haynesのマニュアルでも60000kmに達した場合は、タイミングベルトとウォーターポンプを交換を推奨しており、これを実施するかどうかというのが大きな決断が必要となった。

タイミングベルト&ウォーターポンプ交換は、これからもプジョーに乗り続けるかどうかの決断を迫る踏み絵のようなものだ。

部品と工賃でだいたい10万円ほど掛かるため、ここで交換するのであれば当面乗り続けないともったいないことになる。

逆に、どうせ下取りは大して付かないのだから、お金の掛かるメンテナンスはせずに乗りつぶすという選択肢もアリなわけだ。

ケチるか、しっかりメンテするか。
それはこれから1年間問題なく乗り続けられるかどうか?という点で判断することにした。

おいらの307swは目立ったトラブルらしいトラブルは今のところ出ていない。
気になり始めたのは、

 ・低温時の始動でベルト付近からゴトゴトという音がする
 ・高速走行中(120km/h)ぐらいからハンドルが激しくブレる


この2点だった。
他はバッテリーがヘタっているとか、ブレーキディスクのサビが進行しているといった話であり、交換してもしなくても直近ですぐに問題になるような部分ではなかった。

しかし、実際にクルマを預けて状態をチェックしてもらったところ、意外と推奨交換箇所が多かった。

 ・経年劣化に伴うブレーキディスクとパッドの交換(残F-5.0mm、R-7.0mm)
 ・タペットカバーよりオイル漏れのためカバー交換
 ・経年劣化に伴うタイミングベルト&ウォーターポンプ交換
 ・振動の原因は左ロワアームのガタが起因の可能性アリ。交換推奨。
 ・バッテリーチェックで容量低下。交換推奨。
 ・その他消耗品交換


この時点で見積りは軽く40万を超えており、さすがに全部手を入れるのは現実的ではない。
そこで、プジョー世田谷SPのT橋さんとのやりとり開始。
問題点の緊急性が高いものを洗い出す。
電話で個々の症状についての説明を受けながら、今回整備するところを決めていく。

消耗品とかいっても、バッテリーとその他消耗品は自分で交換できるので後回し。
ブレーキは元々エンジンブレーキを多用するのでフットブレーキをあまり使わないことから、緊急性も低いとのことなので後回し。

タペットカバーからのオイル漏れは2008年の車検の際にも発生しており、その際はタペットカバーパッキンの交換で対応したのだが、今回はシリンダーヘッドカバーが熱で反っていることが原因と思われるため、交換することにした。
あわせてカムシャフトポジションセンサーも交換。意外とこれが高い。

一番の決断どころであるタイミングベルト&ウォーターポンプだが、懸念点であったベルト周りの異音と関連があるのなら交換、そうでないなら様子を見たいと伝えた。

しかし、音を言葉で的確に伝えるのは難しい。特に発生源が特定できない場合、「この辺でこんな感じの音がする」というヒントを元にメカニックがそれっぽいところをチェックするわけだが、“カタカタする”という表現と“ゴトゴトする”という表現では受けるイメージが異なる。
案の定、原因の特定に時間を要す結果となった。

自分もどんな音だかちゃんと説明できている自信がなかったので手元のデータを探していたら、ちょうどこの異音が発生した際にiPhoneで録音していたことを思い出した。

その音声データがこちらになる。

4秒目あたりからベルトが回転する音の向こうで断続的に低くゴトッゴトッ・・・という音が発生しているのがわかるだろうか。
このデータをメールでT橋さんに送ると、さすがにプロの仕事は速い。
原因は、
タイミングベルトカバーとEXカムシャフトギヤがせっている音になります。
EXカムにバランサーのようなプーリーが組み込まれていて、ゴムのダンパー部が剥離しているため、カバーとせって音がでています。
とのこと。

ここまで問題が出ているのなら、ということでベルト&ウォーターポンプならびにカムシャフトギア部の交換を依頼。
これでだいたい費用が総額20万円ぐらいになる。

ロワアームのガタについては、高速走行時に影響が出るかもしれないが、通常の速度域では問題ないとのことだったので、今回のメンテからは外すことにした。

また、数年前の塗装時に下地処理が甘かったせいか、塗装の内部からサビが浮き出てきてしまい、前回の車検の際に再塗装をしてもらったのだが、そこが改めてサビが浮いてきたので再々塗装をすることになった。
もちろんこの費用はディーラー持ち。

やりとりをしながらの整備だったため思った以上に日数が掛かってしまい、バタバタと引き取りに行ったのが金曜日のこと。

さっそく往復400kmのドライブに逝ってきたわけですが、ベルト類がきちんとメンテされると明らかにエンジンの回転がスムーズになりますな。
気になる異音も減り、またハンドルのブレに関しても整備によって症状がほとんど出なくなった。
(ホイールバランス調整とかも今回はやっていないのだが・・・)

ひょっとして、タイヤの取り付け方が甘かったのか・・・?

相変わらずAL4がギクシャクするが、それ以外は乗ってて気持ちのいいクルマに蘇った。トータルで26.6万ほど掛けたが、その分だけの満足感は得られた感じだ。


何より、問題点をきちんと解明して、そこに対処できたという点でもプジョー世田谷SPの整備内容には満足している。

さて、次のレポートの機会(車検とか、90000km突破とか)は再び訪れるのだろうか?
こればっかりは今後の状況次第ということで。

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