祭りは終わった
THE WAR IS OVER.
(野郎どもっ!解散!!)
想像してみよう。
今日から半額セールやるよ!って大々的にチラシを撒いてたデパートが、いざ開店時間になったら客をロックアウトして中に入れない、なんてことを。
そして、なんとか中に潜り込んで商品を選んでレジに行ったら、レジが2つ位しかなくて、会計してもらえず大行列によって延々と何時間も待たされる、なんてことを。
そんなわけで、楽天スーパーSALEなどと銘打って、輸入車4台を50%OFFで販売するという目玉企画を用意したものの、その顛末があまりにヒドかったのでメモとして残しておこう。
■楽天スーパーSALEとは何だったのか?
当方の関心は輸入車半額セールのみであったが、どうも楽天スーパーSALEというのはポイント還元率を高めたり、特価を出したりといった、いわゆる百貨店のバーゲンのようなものであった、らしい。
楽天というサイトはその構造が百貨店に似ている。
「楽天」という運営主直営の販売店がドーンと存在しており、一方ではまた「楽天市場」という形で38553店(2011年12月現在)ものテナントがサイトの中に存在している。
各テナントは自身もしくは楽天代行依頼をして、独自のショップページを作成する。
どのページも似たようなデザインになるのは、楽天のシステムがデザインの融通があまり効かないからという理由と、あのゴチャゴチャといろんな商品を詰め込んだデザインが、消費者の購買を促すという変な理屈によるものであったりする。
で、楽天スーパーSALE開催にあたって、楽天自身がテナントとタイアップして企画したのが輸入車50%OFFをはじめとした目玉のタイムセールであり、それとは別に各テナントからもセールに協賛する形で目玉商品を用意して、一大バーゲンセールを企画した、ということだ。
消費者側の目線から見れば、どちらも同じ楽天市場でのセールであって、両者の違いはあまり意識することがない。
要は、お買い得商品を求めてあっちこっちを行き来していることになるわけだ。
まぁ、よくあるバーゲンセールの光景がネットの中で繰り広げられていたとイメージするとわかりやすいだろう。
■何が起こったのか?
で、第一弾であったFiat500の販売は6月3日の0:00にスタートしたわけだが、申込ページにアクセスしようとするとタイムアウトやサーバエラーを頻発して、ろくにアクセスもできない状況となった。
販売台数は1台ということで、誰かうまくセッションが繋がった人が注文手続きをすることが出来たんだろうが、それ以外の恐らく数千の人が集中したアクセスによって何もできずに終わることになった。
また、これに限らず楽天スーパーSALEによって多岐にわたるアクセスが集中することで、普通に買い物をしようという人でさえまともに決済手続きができないなどの影響が発生した。
つまり、
「チラシで客を集めながら商品を売らない」
なんて事態を発生させたということだ。
リアル店舗であれば暴動レベルだな。
ってことで、懐かしのこちらを貼っておこう。
▲在りし日のベルジャネーゾ卿
■どうしてこうなった?
なぜこのような恥ずかしい事態が発生したのか。
理由は単純で、この販売方法が“先着順だった”ということだ。
楽天スーパーSALEの50%OFFタイムセールは、いわば福袋のような役割を果たしていた。
福袋と考えれば、先着順でゲットするという方法論はある意味正しい。
そのために徹夜で並ぶとかいうのもまた、バーゲンセールのイベント性を高めるための演出として悪いものではない。
おいらはバカみたいに並んだりするのはNo Thank youではあるが。
しかし、ネットの場合の先着順はちょっとわけが違う。
徹夜で並ぶ必要もなく、販売開始のタイミングでよーいドンできるという点では公平性が確保されているようにも見える。
しかしそれは、受け付けるサーバ側がどれだけアクセスがあってもきちんと処理ができるという前提があればこそ、の話だ。
先着順ということは、当然販売開始のタイミングを見計らってアクセスが一挙に集中するわけで、それによってサーバーが混雑し、結果としてほとんどの人が申し込みはおろか申込ページの閲覧すらできない状況になった。
つまり、冒頭のデパートのような事例がネット上で起こったということだ。
本来であれば負荷分散など過大なトランザクションを捌くのに十分なサーバ設計をしておくものだが、どうも楽天はその辺を甘く見積もっていたらしい。
■どうすれば良かったのか?
本来であれば、半額セールとかの目玉企画はより多くの参加者の関心を煽り、なおかつイベントとして楽しめるような演出を心掛けるべきものだ。
そして、先着順の販売は一気にアクセスが集中してサーバダウンを引き起こすという過去の多くの失敗事例からわかるように、今回のような1点限りの販売については先着順ではなく抽選によって販売すべきだった。
申し込み後の抽選ということにすれば、とりあえず購入の意思のある消費者は等しくエントリーできるし、また楽天側としても本来このセールにどれだけの消費者が興味を持ったか、もっとえげつない言い方をすればどのIDの消費者がこのセールに興味を持ったかという生のデータをきちんと把握することが出来たはずだ。
楽天の狙いとして、このセールの売上を高めたいという意向よりむしろ、消費者動向の生のデータの方が欲しかったはずだ。
そこで得た情報から関連する広告やメルマガを送りつけるというのが、昨今の楽天が最もプライオリティを高くして取り組んでいることなのだから。
しかし今回のようにサーバエラーを頻発させると、本来アクセスしてきた消費者の情報を正確に取ることが出来ない。
しかも顧客側もまともな買い物ができずに不満を募らせることとなった。
変な煽り演出をしたせいで、すべてが台無しになったのが今回の楽天スーパーSALEの実態だ。
これにGOを出した新経団連w会長の三木谷さん、こんな恥ずかしい事態を起こしたのなら、当然自身の減給処分とかするんでしょうね?
■そしてたぶん・・・
こうした問題が発生したとしても、恐らく楽天は限定商品の先着順という販売方法を改めることはないだろうと思われる。
理由は、判断力の乏しい消費者はこういった先着順という煽りに敏感に反応すること。
楽天というモールは、こうした煽りに反応する消費者が無駄な買い物をいっぱいしてくれることで成り立っている側面がある。
だからこそ、ひとつの画面にごちゃごちゃといろんな商品を並べるようなレイアウトを好んで使ったりするわけで、このあたりはドンキホーテの商法に近い。その客層も含めて。
で、今回の事態を受けて、楽天スーパーSALEは6月6日まで延長されることになった。
とはいえ、週末のいいタイミングを逃した状況で、どれほどの客が食いついてくるのか。
転売乞食とかはハッスルしてればいいが、少なくともあの見づらい楽天のサイトで商品を選んで買うなんてヒマはおいらには無い。
また、新車半額セールに関しても、先着順を改めて抽選制にしない限り、時間の無駄だから参戦しない。
っていうか、
楽天じゃなければ買えない商品以外、使わねーよ。
唯一宿泊の手配は楽天トラベルをメインで使っていたりするのだが、それに代わるサービスがあれば喜んで乗り換える。
とりあえず今は代替候補としてよりえげつない串刺し検索のできる「旅比較.net」を使うようにしておりますw
この記事へのコメント