フォードはこれからどこへ行くのか?

  
KUGAとの一期一会はうまくいかなかったわけですが、転んでもただじゃ起きないよ。
そんなわけでフォードのこれからについてちょいとまとめておきます。


国内のフォードといえば、昨年では年間約3000台を販売し、ランキングでは11位と輸入車メーカーの第2グループにギリギリ踏み止まっております。
(昨年は販売台数でルノーに95台及びませんでした)

以前はもう少しランクが上だったのですが、アメリカ本国の経営悪化に伴い国内での展開車種を大幅に絞ってしまい、良心とも言える欧州フォード車の取り扱いを中止してしまいました。
一時期はFOCUSやFIESTA、C-MAXやKaといった変態車まで扱ってたりして賑やかだったんですけどね。

そのため、現在は北米ラインナップの中なら骨太のSUVであるEXPLORERとエントリークラスのSUVであるESCAPE、そしてスパルタンなイメージの象徴であるMUSTANGという、かなり偏ったラインナップになってしまいました。
これがけっこう尾を引いている感じですね。

国内の輸入車市場が約25万台からいつまで経っても伸びず、またドイツ勢が躍進するのに対して有効な対応策が取れなかったこともあり、一時期は撤退するんじゃないか?なんて噂も立ったフォードでありますが、リーマンショックをなんとか乗り切って、日本市場に対しても再び力を入れる方針に切り替わったようであります。
その成果として投入されたのが久しぶりの欧州フォード車であるKUGAだったわけです。

じゃあこれからどうするの?って話が本エントリーの趣旨であります。

で。
これから書くことは噂だよ。
あくまで噂だよ。
噂だよったら噂だよ。


■ESCAPE(エスケープ)終了
北米では来年からKUGAが次期ESCAPEとして売られることがアナウンスされていますので、その流れを受けて国内でもESCAPEの販売は近々終了するそうです。
そうすると、フォード車の中でエントリークラスにぽっかり穴が開くことになります。
しかもただでさえ車種ラインナップが少ないのに、どうするんでしょうか?


■FIESTA(フィエスタ)の投入
ってことで、内々的には導入は確定だそうで、投入時期を詰めている段階のようであります。
欧州では1.0Lエコブースト搭載車の話が出てますが、そのあたりに合わせて投入してくるものと思われます。
時期は1年から1年半以内が目安かと。


■KUGAエコブースト搭載

現在日本で販売されているKUGAは2.5L直噴ターボエンジン搭載ではあるものの、ダウンサイジングターボであるエコブーストへの転換が進んでおり、KUGAも近いうちにエコブースト化されて国内投入されるとのこと。
こちらは時期が未定ではあるものの、欧州発売から半年程度遅れる程度ではないか、とのこと。


■KUGA廉価版の発売
ESCAPEの販売終了に伴い、KUGAの装備を削った廉価版が投入されるとのこと。
ESCAPEが250万円~ぐらいの価格設定になっていたので、そのポジションを埋めるためにも250万とKUGAのTRENDの中間ぐらいの価格設定になるものと思われます。
恐らく北米と同じようにエコブーストエンジン搭載となり、現状のKUGAとの差別化を図るためFWDでの投入になるのではないかと予測。


■その他のラインナップ
その他で明確に導入が決まっているモデルはまだ無いとの事。
ただし、全幅の問題からFOCUSより大きいモデルは販売ボリュームを見込むのが難しいため、FIESTAの派生車などが考えられるんじゃないかなぁ、といった話。

B-MAXやFIESTAベースのクロスオーバーなどが候補に考えられるかと思われますが、どれもFIESTAの販売推移によるってところでしょうかね。


そんなわけで、欧州フォード初の技術が北米仕様にも浸透し、フォード車全体の底上げが図られておりまして、今後のフォードは要注目ですよ。

特にFIESTAとその派生車をどの程度展開するかにもよりますが、欧州発のコンパクトで個性的なクルマが選べるようになることは、非常にいいことだと思います。


ただ、ちょっとだけ懸念点を申し上げますと・・・
登録したばかりのKUGAの試乗車でエアバッグ警告灯が点いておりました。
(=なんかあった時にエアバッグが作動しない)

この辺の品質に若干の不安を感じざるを得ません・・・w

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