一目惚れの話(3)

KUGA03.jpg

前回までのおはなし。
一目惚れの話(1)
一目惚れの話(2)


 一目惚れ、っていう現象がある。

とはいっても云々かんぬん。

で、話はまだまだ終わらない。むしろまだまだ続く。
「キャプテン翼」はたった5分間の出来事を連載で1ヶ月引き延ばす才能を持っていた。
それに倣ってこの日に起こった出来事を記録に留めておこう。

そんなわけで、マーズレッドという色に一目惚れ、というか

これこそ自分が探し求めていた
パッションあふれるボディカラーだ!


というモードに入ってしまうと物欲というのは一気に加速する。

チェックすべき点を一通りチェックし、具体的な商談に入る。
ホントに今日は見に来ただけだったはずなのに…

しかし、一期一会を大切にするのが日本人のいいところだ。
ここは素直に物欲に流されてみよう。


前述した通り、カタログラインナップのKUGAは標準グレードである「TREND(3,390,000円)」と、快適装備を追加した「TITANIUM(3,780,000円)」という2グレード展開になっている。

この「TITANIUM」にナビゲーションと19インチアロイホイール、さらに専用のボディカラーが与えられたのが、特別仕様の「KUGA TITANIUM KINETIC MOTION(3,890,000円)」だ。

「TITANIUM」より11万円ほど高くなっているものの、「TITANIUM」に標準装備されているパノラミックガラスルーフが省かれている。
この点は「TITANIUM」をベースとした特別仕様車と言う割にセコい。

しかしそんな点もマーズレッドのボディカラーの前では些細なことにすぎない。
あれだけ307swのガラスルーフを称賛し、次に乗るのも絶対ガラスルーフとか言ってた奴がこれほどコロっと宗旨替えするあたり、もはや買うための理由付けなら何でもアリになりつつある。


新店舗オープンでスタートダッシュを決めたいディーラー側と、このボディカラーだったら買ってもいい!というおいらと、双方の思惑が合致して、必然的に商談は前のめりで行われることになった。

普段この手の商談で具体的な値引きの話はあんまり書かないのだが、この情報はチラシでオープンになっていたのでざっと記載する。

ディーラーオープン記念として25万円分のオプションプレゼントがそのまま値引きに反映できる。
また、フォード独自のサポートプラン10万円分も適用になるので、ざっと35万円相当の値引きとなった。
ローンについては0.9%という特別金利が適用になるので、無理して現金で払うよりローンを活用する方法もアリだ。

307swについては下取り査定はあまり期待できないものの、一応見てもらうことに。

2003年登録で約61000km、4回目の車検が間近ということで車検の残存分は無し。
この状態での査定金額で5万円の提示。
さすがにここまで査定額がつかないと笑ってしまうが、商談を詰める際の総支払額を抑える方法として、値引きの代わりに下取り金額をアップするのが常套手段なので、詰めの交渉までこの点については触れないでおこう。


主要装備で必要なオプションはほとんど付いているので特に追加するものもなし。
見積もりに関しては諸費用混みでだいたい435万円
上記の値引きで-35万円されることから400万円近辺からの攻防になる。

ここから下取りと最終的な総支払額の交渉に進むわけだが、その前にどういった支払いプランを検討するかも兼ねてローンの審査に入る。
この時点でこちらが単なる冷やかし客でないことはディーラー側もわかった筈だ。
お互いの本気モードでの対決が加速する。


で、営業マンは他にも何人かいるんので、このマーズレッドのKUGAの商談状況を確認してもらった。

現在2組が商談中とのことだ。

もともと「KINETIC MOTION」は限定80台の特別仕様車であり、その中でマーズレッドはほんの数台しかもともと導入しなかったそうだ。
そのためストック分もほぼ売約済みとのことで、欲しければこの展示車を押さえなければならないという割と緊迫した状況。

ここで冷静になって考える。

まず、嫁に何の相談もしていない。
また、昨今の取り組んでいる治療の支出がどの程度まで膨らむか想定できない。
なにより立体駐車場に本当に入るかどうかのチェックをしていない。


この3点についてきちんと解決しなければならない。
つまり、気持ち的にはかなり盛り上がっているものの、この場で購入を決定することができない。
しかし、モタモタしていれば他の客が先に決めてしまう。

こんな時の伝家の宝刀が「キープしといて下さい」という奴だ。

商談状況を再確認してもらったところ、翌日夜までに結論を出すんだったら、とりあえず他の商談をストップするとの回答を得た。

さぁ、こうなったら懸念材料の払拭に全力を注ぐべきだ。


話はまだまだ続く。
 

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