マツダがフィアットと提携


さて、人がマーズレッドのKUGAに一目惚れしていたころ、海外ではフィアットとマツダの提携なんて話が進行しておりまして、大々的にニュースになり始めました。

マツダ、フィアットにスポーツ車供給 海外テコ入れ

マツダの提携先を模索する動きはフォードが株式売却し、アライアンス・バーンスタインが6.7%の株式を取得なんて動きがあったことから、いろいろと資本および技術提携の可能性が模索されてきたわけですが、まずはフィアットとの技術提携という話でひとつの結果を見たということになりましょう。

フィアットとしてはクライスラーを傘下に収めて以降、プラットフォームの共有やバッヂエンジニアリングなどで効率的な各ブランドの展開を急いでいるわけですが、現行車種が2車種(MiTOとジュリエッタ)しかなくなってしまったアルファロメオをどうしていくかというのは非常に重要な問題であって、その一つの回答としてロードスターの供給を受けるというのは悪い選択ではないと個人的には思うわけです。

まず、ロードスターのクルマとしての評価が欧州でも非常に高いこと、そしてそのポジションを受け持つアルファロメオの車種が存在しないこと、パズルのピースを埋めるにはこれでよろしいかと思うわけです。

ただし、問題はマツダが単にそれだけの提携で済ませるのか?という話でありまして。

SKYACTIVテクノロジーへの大規模な投資を行い商品力を回復したものの、マツダ単体での生産規模では量産効果による投資の回収を目指すのはなかなか大変なわけです。

だからこそSKYACTIVテクノロジーのプレゼンテーションの場で他社へのOEM供給に前向きな姿勢を打ち出してきたわけですが、現時点ではまだそれが実現しておりませんでして。

フィアットにもツインエアという優れたエンジンラインナップがあるのでその辺との棲み分けをどうしていくかという問題はあると思いますが、排気量の大きなクルマやクライスラー系にはSKYACTIVを、そしてフィアットの小型車はツインエアを、とまぁそんな感じの提携があってもよろしいかと思います。

ただねぇ、フィアットに関してはおとといにもスズキとの提携強化の噂が出てたりするわけでありまして、こちらとの結びつきが強い状況にあってマツダがどこまで提携の話を進められるかは未知数ではありますね。

個人的にフィアットという会社を中心とした企業連合を作るのは、そのマネジメント能力からするとあんましいいとは思えないんですよねぇ。

クライスラーとの合併による規模の拡大は果たせたものの、本体であるフィアットがガタガタでむしろクライスラーに助けてもらっている状況は、ルノー日産連合と同じような構造的問題が見受けられます。

なので、提携するとしても一定の距離を置いて対等な関係を築いた方が得策かなぁ、とも思います。

いずれにしても自動車メーカーが単独で生き残っていくのは難しい時代になりつつあり、また自社でフルラインナップを開発するというのもなかなか厳しくなるのは明白なので、得意分野をしっかり固めた上で得意な部分での提携によって乗り切っていってほしいものだと思います。

[追記]
プレスリリースが出ましたね。

マツダとフィアット、アルファ ロメオ向けオープン2シータースポーツカー開発・生産で協議開始

ここで触れられていることは、アルファロメオに対してロードスターを供給するものの、エンジンはそれぞれ独自のエンジンを載せるとしていることで。

単なるOEMになってしまうと、さすがにアルファロメオブランドとしては問題ということなのかもしれないが、すでに次期型ロードスターはかなりのレベルで完成に近付いており、現在の開発工程でアルファロメオ向けの改良を施すとなるとかなりの時間を要するかと。

そのため、アルファロメオ版の生産は2015年から始まる、との発表になっておりまして、この3年間で新型ロードスターをベースとしてアルファロメオらしいクルマに仕上げていくのかもしれないですねぇ。

リリースの文言を見る限りでは、アルファロメオ救済のためにマツダが手を貸した、というニュアンスに捉えられるので、ここは貸しひとつといったところでしょうか。

また、その他の欧州における協業の可能性を模索することでも合意しているとのことで、本年暮れぐらいまでには具体的な提携の内容が明らかになるものと思われ。

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